学生ローンが地獄の入り口…社会人になっても元金700万円が減らず債務整理へ

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 急な出費に追われたときについつい手を出してしまう「借金」。今ではスマホだけで済む便利なサービスが多数登場しているが、気軽に借りた数万円から気づけば“自転車操業”に陥る人が続出している。さらに住宅ローンも抱えれば、もはや破綻待ったなし。借金で安眠もできない人たちの姿を追った。

◆学生ローンが地獄の入り口。いつしか年収超えの借金額に
加藤紘一さん(仮名・33歳・独身)会社員・年収500万円 総額借金700万円

 年収以上の借金によって、2年前、ついに債務整理をした加藤さん。彼の借金癖は学生時代からすでに始まっていた。

「大学生時代、生活費のために奨学金を月10万円借りていました。さらに遊ぶカネ欲しさにクレジットカード3社、消費者金融2社、学生ローン1社からの借り入れ、ブランド品などを買い漁って見えを張っていましたね」

 借金の味を知ったきっかけが学生ローン。最初に借りたのは大学2年のときに友人から”ある誘い”を受けたことだったという。

「投資家に10万円預けるとその場でお礼として1万円、その1年後に15万円になって返ってくるシステムがあるよ、と紹介されました。10万円は学生ローンで借りて用意してくれればいいと。詐欺かと疑いましたが、断りきれず借りてしまった。結局、そのお金は1年後も戻ってくることはなかったですね」

 しかし、この経験からお金を借りることに抵抗感がなくなり、その後はカネに困るたびにさまざまな業者から借りるようになった。

「社会人になったら返せばいいと思っていましたが負債が大きかったため、毎月合計10万円ほどの返済で首が回らなくなりブラックリストに……。5年間返しても元金がほぼ減らないので、もう無理だと任意整理しました」

 現在は債務整理によって利息カットで月4万円を分割返済している彼。一度狂った借金への感覚はなかなか戻らない。完済後にまた借金癖まで復活しなければいいが……。

― やってはいけない借金白書 ―