ビットコインを視覚化した模型(2018年2月6日撮影、資料写真)。(c)JACK GUEZ / AFP

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【AFP=時事】カナダの仮想通貨交換業者、クアドリガCX(QuadrigaCX)は5日、裁判所から破産保護を認められたと発表した。経営者が急死してパスワードが失われ、1億8000万カナダ・ドル(約150億円)相当の仮想通貨を引き出せなくなっていた。

 同社は1月中旬、ジェラルド・コットン(Gerald Cotten)最高経営責任者(CEO)がインドの孤児施設でボランティア活動をしていた昨年12月9日に、クローン病の合併症によって30歳で死亡したと発表していた。

 同社によると、コットンCEOの死を受けて「巨額の仮想通貨の発見と確保」を数週間試みた末に債権者からの保護を裁判所に求めた。コットン氏の妻ジェニファー・ロバートソン(Jennifer Robertson)氏が同社を代表して行った申請をノバスコシア(Nova Scotia)州の高等裁判所が認めた。

 ロバートソン氏が提出した宣誓供述書によると、コットン氏が同社の利用者11万5000人が所有する仮想通貨を保存していたコンピューターは暗号化されていてアクセスできないという。ロバートソン氏は「パスワードも知らないし、(暗号化を解除する)回復キーも分からない」「何度も真剣に探したが、パスワードや回復キーを書いたメモはどこにもなかった」と述べた。

 専門家に暗号解除を依頼したところ、小額の仮想通貨の引き出しや、コットン氏の携帯電話やコンピューターに保存されていた情報の一部にアクセスすることはできたが、コットン氏が仕事に使っていたメインのコンピューターからは情報を引き出せていないという。

 クアドリガCXのデジタルプラットフォームは、仮想通貨のビットコイン(Bitcoin)、ライトコイン(Litecoin)、イーサリアム(Ethereum)を扱っているが、現在同社は仮想通貨の取引を停止している。

【翻訳編集】AFPBB News