中島美嘉はなぜ、ライブで“すっぴん”になることを選んだのか? 「雪の華」15年目の挑戦

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誰もが知る中島美嘉の代表曲「雪の華」が、発表15周年を迎える。

そのような節目のタイミングでのベストアルバムの発売に加え、この名曲からストーリーが生まれた映画『雪の華』(登坂広臣・中条あやみ主演)が2月1日から公開されるなど、いま彼女の楽曲が再び大きな注目を集めていることは間違いない。

澄んだ美しい歌声から、クールで動じないイメージを持つ人も多いかもしれないが、実は今でも「『雪の華』を歌うときはかなり緊張する」という。インスタグラムの投稿からは、いたずら好きでおちゃめな一面も垣間見える。

その一方で、アーティストとしての彼女が「今一番楽しい」と情熱を燃やすのは、ほぼノーメイクで挑む小規模なライブ。アーティストにとっては、メイクもパフォーマンスの大切な要素のひとつ。それをあえて取り除くことを決めた、彼女の思いとは。素直な心境を聞いた。

撮影/網中健太 取材・文/渡辺克己 企画/武藤寛奈

間違えてリモコンを持って外出。おっちょこちょいな一面も

突然ですが、中島さんのインスタグラムを見て、気になっていた投稿がありまして…。
 
▲一見、寝顔を激写された風の写真だが…
 
▲実は足でスマホを持って自撮りしている。
これですね(笑)! この投稿、すごく反響があったんですよ。朝のニュース番組からも問い合わせが来て驚きました。ベッドでスマホを足に挟んで、タイマー撮影にして「彼氏に寝顔を撮られちゃった♡」ってフリをするギャグなんですけど、ネットで見て、どうしてもまねしたくなって。私が必死に撮っているところを、マネージャーが撮っているっていう写真です。結構うまく撮れてますよね?
はい、最初騙されました(笑)。ちなみにこんな投稿も見つけたんですが…。
 
▲間違えてテレビのリモコンをカバンに入れて外出してしまった際の投稿。
これは、タクシーでお金を払おうとしたら、リモコンが出てきてびっくりしたときの写真ですね(笑)。リビングのテーブルに乗っているものを端から全部カバンに入れているので、そのときに入っちゃったみたい。
ふざけたり、おっちょこちょいな一面もあるんですね。
スタッフさんと一緒にいるときは私、大抵ふざけてますね(笑)。

代表曲「雪の華」を歌うときが一番緊張する

クールで洗練されているイメージがあったので、インスタの投稿は意外でした。他にもそういう“秘めたる一面”はありますか?
これはファンの皆さんの間では有名な話なんですが、極度のアガリ症で。本番直前は緊張し過ぎて、地震じゃないかと思うくらい、自分が揺れるんです。服の上からでも、心臓が脈打っているのが分かるほどなんですよ。(横で大きくうなずくマネージャー)
客席からは、そんなに緊張しているようには全く見えないです。
顔に出にくいせいもあって、全く動じないように見られるんですけど、ものすごく動じているんですよね(笑)。静かな曲でライブの幕が開ける時は、もう3曲目くらいまで緊張が解けないです。自分でも何を歌っているのか分からなくなって、早替えで舞台袖に戻った時に「私、大丈夫だった?ちゃんと歌ってた!?」とスタッフへ聞くこともしばしばあります。それくらい、頭が真っ白です。緊張が興奮に変わると、一気にテンションが上がって、楽しくてしょうがなくなるんですけど…。
緊張を静めるための、自分だけの方法みたいなものがあったりするんでしょうか?
ないんですよね…。緊張しない方法があったら教えてほしいです(笑)!
でも、歌い慣れた「雪の華」ではそれほど緊張しないのではないですか?
それが逆なんです。「寝てても歌えるでしょう?」と言われるんですけど、実際には「雪の華」を歌うときが一番緊張します。ありがたいことなんですが、皆さんが知ってくれている曲だからこそ、「歌詞を間違えちゃだめだ」とか考えてしまって。

それで一度、ライブ中に2番の歌詞が完全に飛んでしまったことがあって。ステージ上で歌えなくて困っていたら、お客さまがみんなで合唱してくれたんです。そうしたら私も「ああ、その歌詞ね、知ってる知ってる!」って思い出して(笑)、あのときはすごくありがたかったですね。
素敵なエピソードですね。それにしても、「雪の華」発売15周年ですか。
2003年に発表しましたから、本当にあっという間ですね。
最近では、韓国人シンガーのパク・ヒョシンさんが「雪の華」をカバーして韓国ドラマの主題歌になるや大ヒットしたり、中国や台湾など、アジア諸国でも人気がありますね。
2018年に台湾、今年の年始には広州と上海でライブをしました。日本語で「雪の華」を合唱してくれて、本当にうれしかったです。よくスタッフと「私は歌手として、アジア圏では珍しいのかもしれない」と話すんです。今は男性も女性も、グループで歌って踊るパフォーマンスが主流。それに対して、私のステージはストーリーを重視する演出で、少しダークな側面もあり、ひとりでバラードを歌うわけですから。それでもお客さまが喜んでくれるのは、すごく励みになります。
海外のライブで工夫していることはありますか?
海外では言葉の事情からあまり長くMCができないという部分があるので、それなら衣装で魅せようと。衣装に合わせて激しいロックなパートや、アコースティックのパートなど、見せ場を作るステージ演出にしていますね。

ステージでは、クラシックとコンテンポラリーの両方ができるバレエダンサーを2人、それから「ひとりでできるもん」というマスクのパフォーマーを入れています。ダンスパフォーマンスを楽しみにして来てくださる方も多いので、全員で話し合いながら見せ場を作っていきますね。
▲発売中のベスト盤『雪の華 15周年記念ベスト盤 BIBLE』には、ライブBR&DVD『MIKA NAKASHIMA FULL COURSE TOUR 2017』の模様も収録されている。次から次へと異なるキャラクターに変身してパフォーマンスする。
ステージの構成には、中島さん自身も参加しているんでしょうか。
アイデアは出しています。作ると決めたら猛スピードで仕上げていくタイプなので、スタッフさんにとっては時間がなくて大変なことが多いかもしれない(笑)。

ノーメイク、小規模な会場でのアドリブが最高に楽しい

ライブの演出といえば、昨年のアルバム『PORTRAIT〜Piano&Voice〜』の初回限定版DVDに収録されていた「プレミアムライブツアー2018」の素晴らしさにびっくりしました。これ、読者の皆さんにもぜひ見ていただきたいのですが、ほとんどノーメイクじゃないですか?
▲ピアノとウッドベースというシンプルなアンサンブルをバックに歌う。1曲づつ戯曲の舞台を見ているかのような、豊かな表現力に満ち溢れた顔を見せてくれる。
この日はヘアメイクの準備もしてあったんですが、当日に「全てがいらない、歌だけでいい」と思って。何も飾らないでいこうと決めて、こういう形のライブになりました。そうしたら、本番終了後に、実はこの日が動画の収録日だったと知ったんです(笑)。それで、たまたまではありましたけど、こういう映像になってます。
圧巻ですね。こうした音楽のライブステージは、日本では類を見ないんじゃないかと思います。「舞台」に近い感じがしました。
そう言っていただけるのは一番うれしいですね。以前、浅野温子さんのひとり舞台劇「浅野温子 よみ語り」を拝見したんです。浅野さんひとりの詩の朗読なんだけど、ストーリーの登場人物になり切って、舞台でお芝居をされていて。「カッコいい!」と。そういう舞台に憧れている部分はありますね。
中島さんのこのライブは、神奈川県民ホールの「小ホール」で行ったものですよね。小規模な会場ならではの迫力があります。
このアコースティックライブを企画するときに、「顔が肉眼で見えるくらいの会場がいい」とリクエストしました。私がお金を払って見に行くなら、豆粒みたいなサイズのアーティストじゃなくて、もっとリアルな表情を近くで見たいと思うので。チケットを増やすのなら、会場を大きくするのではなくて、ライブの回数を増やしてほしいとお願いしました。
それは観る側にとっても嬉しい提案です。
距離が近いので、ライブごとにお客さまの雰囲気を見て、歌い方や声色を変えるんですよ。ふたつの楽器の演奏と、私の声だけというシンプルな構成で、お客さまがどうすれば飽きないか。パフォーマンスの限界に挑戦するのがすごく新鮮で楽しいんですよね。

面白いことに、慣れてくると、楽器のふたりがイントロを良い感じにアレンジしてきたりするんです(笑)。めっちゃカッコいいんだけど「これでキー取れるでしょ?」みたいに挑発してくるんですよね。「受けて立つぞ!」と、こっちもテンション上がって。

負けじと、私もパッと突然、歌を止めてみたりして。そうすると、ふたりとも演奏を止めて合わせてくるんです。アドリブ合戦になりますが、それが面白くて仕方ないんですよね。
何回見ても新しい発見があるステージですね。こういう形のライブはこれからも続けていく予定ですか?
今一番楽しいと感じているライブなので、やりたい気持ちはすごくあります。待っていてください。
楽しみに待っています。今後はどんなステージを作っていきたいですか?
これからも新しい挑戦をしながら、「大人が泣ける場所」を作っていきたいですね。
中島美嘉(なかしま・みか)
1983年鹿児島県生まれ。2001年『STARS』でデビュー、02年にアルバム『TRUE』を発表し大ヒット。1月に発表された3枚組ベストアルバム『雪の華 15周年記念ベスト盤 BIBLE』には、ヒット曲「WILL」や「ORION」、「桜色舞うころ」など全44曲を収録。また、楽曲「雪の華」をモチーフにした映画『雪の華』が現在公開中。

作品情報

雪の華15周年記念ベスト盤『BIBLE』
1月30日より発売中

歴代のヒット曲やアルバム初収録曲を含む全44曲を収録した「ラブ盤」「ナミダ盤」「キレイ盤」の豪華3枚組CD。更に初回生産限定盤には2017年開催の「MIKA NAKASHIMA FULL COURSE TOUR 2017〜YOU WON'T LOSE〜」のフル映像を収録。加えて、スタッフが選ぶ「中島美嘉名言集」と「撮り下ろしフォトブックレット」が付いた究極の企画ベストアルバム。

【初回生産限定盤A】
■三方背スリーブケース
■3CD+BD+フォトブックレット
4,500円+税

【初回生産限定盤B】
■三方背スリーブケース
■3CD+DVD+フォトブックレット
4,000円+税

【通常版】
■3CD+フォトブックレット
3,400円+税

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、中島美嘉さんのサイン入りポラロイドを3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年2月5日(火)18:00〜2月11日(月)18:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/2月13日(水)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月13日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき2019年2月15日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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