(画像: 任天堂の発表資料より)

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 任天堂は1日、国内では初となる直営のオフィシャルショップとして、「Nintendo TOKYO」をオープンすることを発表した。「渋谷PARCO(仮称)」の開業に合わせて19年秋を予定しているという。

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 ショップ内ではゲーム機やキャラクターグッズの販売、イベントを開催。年齢、性別、ゲーム経験に関わらず幅広い人々に任天堂の魅力を伝える情報発信地にするとしている。

 海外では、既に米国で直営店「Nintendo New York」を運営しており、こちらは、ニューヨークの中心地、ロックフェラーセンタービル内に店舗を構えている。ここでは、ゲーム機やキャラクターグッズの販売だけでなく、ゲームウォッチやファミコン、ゲームボーイ、バーチャルボーイなど任天堂歴代ゲーム機が並ぶ博物館としても堪能できるものになっているという。

 また、90年の湾岸戦争時に兵士達の気分転換のために送った損傷したゲームボーイが展示されていることでも有名。世界中の観光客が集う場所柄、「Nintendo New York」はゲーマーの聖地として、ロゴ入りアパレルや記念品なども人気があるという。国内初となる直営店は米国店に続く観光スポットとしても注目を集めそうだ。

 発表が行われた任天堂の経営方針説明会では、Nintendo Switchを始めとするビジネスの現状にも言及。Nintendo Switchに関しては期初に掲げた通期目標のペースには届かないものの、ソフトウェアの販売は極めて好調なため、ハードウェア普及拡大に向けた土台作りができたとしている。

 具体的にはNintendo Switchの全世界累計販売台数が3,000万台を突破、Wiiに近いペースで売れ続けているという。ハードウェア販売拡大を牽引したのが、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』や『スーパー マリオパーティ』、『ゼルダの伝説』といった強力なソフトウェア。

 なかでも『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は発売後1カ月で販売本数が1,000万本を突破し、発売以来爆発的なセールスを記録。「全員参戦」をキャッチコピーに、キャラクターに馴染みがある幅広い世代に受け入れられているという。

 その他、任天堂としては「ゲーム機ビジネス」のみならず、「モバイルビジネス」や、キャラクター商品やライセンスなどの「IP展開ビジネス」も柱にすることを発表。国内初となる任天堂直営オフィシャルショップは大きな鍵を握りそうだ。