目覚まし時計(2010年10月29日撮影、資料写真)。(c)JEFF PACHOUD / AFP

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【AFP=時事】毎朝寝坊しないで起床することがどうしてもできないと感じるなら、それを自分の遺伝子のせいにできる可能性があることが、最新の科学的研究で明らかになった。

 人が「早起き型」や「夜更かし型」になる要因の追究を目的とする今回の研究は、この種のものとしては最大規模。DNA検査を提供するウェブサイト「23andme」と英国の「バイオバンク(血液や病気、遺伝子などのデータを収集・管理するシステム)」で収集された、70万人近くの遺伝子データを分析した。

 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究を率いた、英エクセター大学医学部(University of Exeter Medical School)のマイケル・ウィードン(Michael Weedon)教授は、「朝型人間か夜型人間かは、少なくともある程度は、遺伝的要因によって決まることを確認した」として、研究の重要性を指摘した。

 研究者らの間ではこれまで、寝起きの時間に関連する遺伝子が24個あることが知られていたが、最新研究では、さらに327個の遺伝子が関与していることが判明した。

 さらに、より遅い時間に眠る遺伝的傾向を持つ人ほど、統合失調症などの精神衛生上の問題を抱えるリスクが高いことが、今回の分析で明らかになった。だが、この関連性を理解するためにはさらに研究を重ねる必要があると、論文の執筆者らは注意を促している。

 今回の研究の初期段階では、「朝型人間」か「夜型人間」かを自己申告した人々の遺伝子を分析した。「朝型」や「夜型」という用語は人によって異なる内容を意味する可能性があるため、研究チームは活動量計を使用している小規模の参加者集団を対象とする調査を実施した。

 研究チームは睡眠パターンに関する客観的データを得る目的で、英バイオバンク(UK Biobank)の参加者8万5000人以上から、手首装着型活動量計を用いて収集した情報を調べた。

 その結果、研究チームが特定した遺伝子は、個人の自然な起床時間を最大で25分ずらす可能性があることがわかった。一方、これらの遺伝子と、睡眠時間の長さや質との間の明らかな関連性は存在しなかった。

■「朝型」「夜型」…疾患との関連性は?

 また、今回の研究では、人の寝起きの時間に特定の遺伝子が影響する理由を調べた結果、脳が光に反応する方法と体内時計の機能に違いが認められることが明らかになった。

 さらに研究では、睡眠パターンと特定の疾患との関連性に関する長年の定説を検証するために、「朝型」および「夜型」の各遺伝子とさまざまな疾患との間の相関関係を分析した。

 その結果、早寝早起きする遺伝的傾向は、うつ病と統合失調症のリスク低下および健康の向上に関連するとみられることがわかった。

 しかしながら、この関連性が「朝型人間」であることの直接的な結果なのか、あるいは早起きの人が午前9時〜午後5時の労働環境で余裕を持って生活していることに起因するのかどうかは、直ちに明らかになるわけではないことを、ウィードン教授は認めている。

 研究チームは今後、遺伝的な夜型人間が朝に活動するのは、遺伝型と活動時間が整合している場合に比べて悪い結果を生じるかどうかについて調査する予定だと、ウィードン教授は話している。

【翻訳編集】AFPBB News