販売するすべての豆が試飲できるスタイルや、豆の購入でコーヒー1杯無料サービス(テイクアウトのみ)もハニーならでは

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いわずと知れた九州におけるスペシャルティコーヒーのパイオニアであり、「マヌコーヒー」や「レックコーヒー」など、数々の“ハニーチルドレン”を誕生させた店としても知られる。いわば、“コーヒーの街・福岡”の礎を築いた店といっても過言ではない。今や直営店、暖簾分け店を含めて九州に13店舗も展開するが、ここ高宮店が、その旗艦店という位置付けだ。

【写真を見る】パストラミサンド(700円)やキーマカレー(850円)などフード類も充実

生豆の買い付けはCOEの国際審査員も務める代表の井崎克英さんが担当。各国のCOE入賞豆をオークションで落札したものをはじめ、自らが世界中の農園を回り豆の品質はもちろん、生産者の人柄までわかった信頼の置けるものだけを仕入れている。また、2017年のベストオブホンジュラス1位に選ばれた「ラス・ボティハス」農園など、小規模ながらも良質な豆を育てる農園を紹介しているのも最近の特徴だろう。

むろん、最高品質の豆を仕入れるだけでなく焙煎の技術も卓越している。2016年、卸先だった「レックコーヒー」の岩瀬由和さんと二人三脚でWBCの準優勝を果たしたように、豆のキャラクターを引き出すピンポイントな焙煎技術は世界と戦ったロースターならではの財産。

近年は井崎さんの息子で2014年にWBCチャンピオンに輝いた英典さんも味づくりやバリスタのトレーニングをサポート。王者に死角はなさそうだ。

[ハニー珈琲 高宮店]福岡県福岡市南区野間1-1-1 ラクレイス高宮1F / 092-555-2075 / 10:00〜20:00 / 無休 / 24席 / 禁煙 / コーヒー1杯 500円〜(九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)