「豚の脳、臭豆腐、毛鶏卵、豚の大腸」などは、中国でも地域によっては食べる習慣がなかったり、苦手な人もいるが、中国人が好きな食べ物と言って良いだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 食習慣の相違から、日本人が好んで食べるものでも、中国人が抵抗を感じる食べ物もある。中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国人が大好きな食べ物のなかには日本人が口にするのをためらう食べ物がある」と、驚きと共に紹介する記事を掲載した。

 国や地域によって食文化や習慣は異なるので、ある地域のご馳走が他の場所でも同じように好まれるとは限らない。記事が紹介した「日本人が口にするのに強い抵抗を感じる食べ物」とは、「豚の脳、臭豆腐、毛鶏卵、豚の大腸」だ。これらは中国でも地域によっては食べる習慣がなかったり、苦手な人もいるが、中国人が好きな食べ物と言って良いだろう。

 豚の脳は「烤脳花」という料理として、香辛料を効かせて焼き上げたものだ。豚の脳自体は白子のような淡白な味と食感の物なので、火鍋の具材としても食べられるメジャーな食材だ。しかし日本人からすると、味はともかく、見た目や部位的に口にすることに抵抗を感じるのではないだろうか。

 また、「臭豆腐」は発酵食品なので、その強烈な臭いから日本人には敬遠されるが、中国では焼いたり、揚げたりしておやつ感覚で食べる人も多く、よく路上の屋台でも売られている。周囲に漂う臭いに中国人は引き寄せられて買っているが、慣れない人には衝撃の異臭に感じられるだろう。

 他に、「毛鶏卵」とは、孵化直前の卵のことで、ゆで卵のように茹られて殻のまま売られていたり、黄身の所を串に刺して売っていたりする。これは「中国人でも食べる習慣が無い人は抵抗を感じる」と指摘した。しかし、好まれる地域では、卵よりも栄養のあるご馳走として食べられており、夜になると街に売り歩く人達が出て、ちょっとした夜食として人気がある。

 また、「豚の大腸」は、日本で豚モツは鍋や焼き肉などで食べられるが、中国では麺の具としてのせられていることが多い。きちんと処理してあれば、独特の臭いは感じられず、山椒と辛子の辛みが効いたスープとモツの旨味が相まって、気に入る日本人も多いのではないかと思われる。いずれも中国で人気のB級グルメだが、記事が指摘するように「日本人にとって未知の領域の食材」はやはり抵抗を感じるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)