『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』の大阪舞台挨拶がシネ・リーブル梅田で行われた

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三上博史が14年ぶりに主演を務める映画『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』。1月19日(土)に大阪のシネ・リーブル梅田で公開記念舞台挨拶が行われた。

【画像】14年ぶりに映画主演をした俳優・三上博史

三上博史と監督・脚本の宅間孝行が登壇。上映後に行われたこともあり観客からの感想や質問も受け付けるトーク・イベントとなった。

本作はラブホテルの一室で起こるワンシチュエーションの密室群像劇。長回しの撮影でされていたり、これまでとは違う作風で挑んだ宅間監督は「クエンティン・タランティーノやガイ・リッチーが90年代に出てきて衝撃を受けた世代なので、あえてローバジェットで制約がなく尖った作品を作りたかった」と今作の意欲を語る。

また、観客から2人に「撮影で苦労したところは?」という質問を向けられる場面も。三上は自身が演じた役柄を「監督曰く『クソ野郎』で最初はそのクソっぷりができるか心配してたが問題なかったですね」と自嘲的に紹介し観客の笑いを誘った。

そのまま長いワンカットに触れて「10秒でも結構長いのにそれが何十分も続くとなるとギリギリの命がけでだった。普通はカメラマンが動いたりして役者とカメラが助け合ったりして間を持たせてくれるけど、今回はカメラが置きっぱなしで役者に委ねられてる形で、そういう意味では『やってやろう』ってなり楽しかった」と本作の初挑戦で苦心しながらも堪能したことを明かした。

宅間監督も「40分くらいある長いカット内で次に繋がる伏線をきちんと準備したり芝居だけを見てOKを出したけど、技術的に問題がないか確認したら実はスクリーンにスタッフがバッチリ映ってて…」と本作の失敗談を話し、続けて「三上さんに話をしたら撮り直しを断られてしまったので、逆にそのシーンをどう見せるかというアイデアに頭を使うのが楽しかった」と語った。

三上は「小さなささやかな映画ですが、すごい絆をもとに作られて役者同士助け合って本番を乗り切った作品です。口コミで1人でも多くに見てもらえたら」と呼びかけ、宅間監督も「この作品に限らず、こういう映画を応援してもらえると色々なタイプの作品が世に出るチャンスになっていくのでぜひ映画館に見にきて応援して下さい」と締めくくった。 (関西ウォーカー・桜井賢太郎)