大坂なおみ【写真:Getty Images】

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会場も騒然のち笑い、ラリー中にこけた後に言った一言は…「NO!」

 テニスの4大大会・全豪オープンは19日、女子シングルス3回戦で世界ランク4位の大坂なおみ(日清食品)が同27位の謝淑薇(台湾)に5-7、6-4、6-1で逆転勝ち。2年連続の16強進出を決めたが、試合中に見せた“ずっこけ後の一言”が話題を呼んでいる。終盤、ラリー中に転倒してヒヤリとさせたが、心配した主審に放った言葉に会場も笑いが発生。実際のシーンを大会公式ツイッターが「この反応はクラシックなナオミ・オオサカだ」と喝采を送っている。

 ヒヤリとした空気をひと言で笑いに変えた。第2セット、5-4で迎えたサービスゲームだ。ここでまさかの展開が起こる。謝がフォアサイドを突いてきたショットを追いかける大坂。しかし、フォアハンドで返した次の瞬間、右足から崩れ落ちるように転倒した。ラケットが3メートル以上転がり、体は仰向けになった。一瞬どよめいた観衆も身を案じて静まり返った。

 主審から「大丈夫?」と声が飛んだ。すると、大坂は「NO!」と第一声。そう言った後でにっこり笑い、大丈夫と右手を挙げてジェスチャーを送った。これには会場はもちろん、実況席も大笑い。緊迫したムードでも自分らしさを忘れず、観客まで楽しませてしまう。立ち上がった大坂に対して割れんばかりの拍手が降り注いでいた。

大坂の証言「NOと言ったらどんな反応をするか見たかったの」

 全豪公式ツイッターは「このファン(実際には主審)に対する大坂なおみの反応は、古典的な大坂なおみだ」と泣き笑いの絵文字をつけ、持ち前の“ナオミ節”が炸裂したことを動画付きで紹介した。

 これに返信したWTAインサイダー公式ツイッターは「大坂曰く、審判とのこと」と心配して声を上げたのが主審だったとした上で、本人が「彼は『ナオミ、大丈夫か?』って調子で、私は大丈夫だったけど、NOと言ったらどんな反応をするか見たかったの」と試合後にユーモアたっぷりに振り返ったことも伝えている。

 試合後にはファンサービスに客席に投げ込もうとしたタオルが風に流され、落下するという珍事が大会側に注目を浴びていた大坂。迫力あるプレーだけじゃなく、持ち前のユーモラスな言動は今大会も何かと話題を呼んでいる。(THE ANSWER編集部)