トゥールーズに移籍した昌子が、21節のニーム戦でリーグ・アンにデビューを果たす。(C)Getty Images

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 現地時間1月19日に実施されたリーグ・アン第21節、11位ニーム対14位トゥールーズの一戦は、アウェーのトゥールーズが1-0で勝利した。

 この試合では、今冬に鹿島アントラーズからトゥールーズに移籍した日本代表DF昌子源がヨーロッパ・デビュー。3-4-3システムの左CBでフル出場を果たした昌子は、チームの無失点と、敵地での勝点3獲得に寄与した。
 
 昌子は立ち上がりこそやや固さが見られたものの、周囲の選手とのパス交換にも落ち着いて対応し、10分過ぎには、逆サイドへのロングパスにも成功。まずまずの滑り出しを見せた。

 ヒヤリとしたのは28分だ。エリア内でニームの選手ともつれて倒れていたところに、至近距離から味方のクリアが飛んでくる。これが腕に当たったように見えたのだ。

 敵地でのゲームだけに、相手の選手、サポーターはいっせいに「ハンド!」と騒ぎ立てたが、レフェリーの判定はノーファウル。猛抗議をした敵将は、このプレーの直後に退席処分を命じられた。

 これで動揺するかに思われたが、昌子は平常心を貫き、その後は危なげないプレーを披露。トゥールーズは41分、背番号9を背負う長身FWのヤヤ・サノゴが右からのクロスに合わせて先制に成功した。

 後半はホームのニームに押し込まれる時間帯が増えたものの、ピンチを脱するたびに笑顔で周囲の選手とハイタッチを交わし、最後まで集中を切らさず最終ラインを支えた昌子は、1-0の勝利に貢献。上々のデビューを果たした。

 昌子を擁するトゥールーズの次戦は、現地時間1月22日のランス戦(フランス杯)となる。