「大阪桐蔭。強い」と例えた博多華丸

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 お笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多華丸が18日、新宿バルト9で行われた主演映画『めんたいぴりり』(公開中)の初日舞台あいさつに登壇し、厳しい現実に直面したことを明かした。

 本作は、博多名物・明太子を日本で初めて製造販売した「ふくや」の創業者・川原俊夫氏の人生をモデルにした人間ドラマ。辛子明太子が福岡名物になるまでを、笑いと涙と人情を交えて描き、華丸と富田靖子がダブル主演を務めた。

 主人公・海野俊之を演じる華丸は、ローカルドラマから続く同作の全国公開に感無量の様子で「足掛け6年。地元で頑張ってきて、初めて甲子園出場を決めた高校球児のような気持ちです」とコメント。さらに同日公開の木村拓哉主演映画『マスカレード・ホテル』を「大阪桐蔭。強い」と例えるが、『めんたいぴりり』のチームワークがいいことに触れ「みんなで一つになると、1点か2点は取れるんじゃないかな」と期待も込めた。

 とはいえ、朝イチで行われた東京・板橋での舞台あいさつの客入りはイマイチだったようで、地元では話題になっていたものの「それを真に受けていいのかと監督と話していての板橋だったので、我に返り、ふんどしを引き締めました。浮き足立っていた自分らに冷たい水をかけられたような気分」と自虐的に語って笑いをさらった。しかし、今回の新宿での舞台あいさつはほぼ満席。華丸は「改めて全国区でやっていると思いました。すごいですね」と喜びをかみしめた。

 この日は富田、山時聡真(子役)、増永成遥(子役)、豊嶋花(子役)、博多大吉、でんでん、佐田正樹(バッドボーイズ)、江口カン監督も登場。息子役の山時、増永が両親役の華丸と富田にサプライズで手紙を読み上げる場面もあった。増永は改まって「富田さん・華丸さん」と呼ぶが、華丸は「入り込めない」という理由から「お母ちゃん・お父ちゃんにしようか」とポツリ。

 山時は華丸の要望通り「お母ちゃん・お父ちゃん」と呼んだが、文面には不安があったことがつづられていた。演じる健一役は2代目だったことから「今度の健一はダメだな」と言われることが怖かったという。ところが、富田と華丸の気遣いにより家に帰る感覚で撮影現場に向かえ、楽しく芝居ができたことを明かす。役者を続けていく決意をしたことも伝え、“お父ちゃん・お母ちゃん”を喜ばせていた。(取材:錦怜那)