(写真提供=SPORTS KOREA)

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韓国で動物虐待に対する処罰が強化されるという。

韓国の農林畜産食品部(部は日本の省に相当)は1月18日、「虐待によって動物を死に至らしめる行為に対する処罰を今後、“3年以下の懲役または3000万ウォン(約300万円)以下の罰金”に強化する」と明らかにした。

現行法は「2年以下の懲役または2000万ウォン以下の罰金」。これも2018年3月に「1年以下・1000万ウォン以下」から強化されたもので、韓国社会において動物虐待に対する意識が急速に変化していることが伝わってくる。

ただ裏を返せば、韓国では処罰を強化しても動物虐待が減らないのが現実ということでもある。実際に数年前には、迷子になった飼い犬が近隣住人に“食べられる”という、日本では考えられない奇妙な事件が起きた。

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年明け早々にも、動物虐待のショッキングな事件があった。

1月8日、釜山(プサン)のとあるマンション前の道路に3匹のポメラニアンが死んでいるのが発見された。目撃者は警察に通報し、「何か落ちる音を聞いて現場に駆けつけると、犬3匹が死んでいた」と話したという。

警察は、3匹はビルから落下して死んだと判断し、マンション居住者を中心に聞き込みを展開。捜査の結果、犯人は近隣マンションに住む20代の女であることがわかった。死亡した犬3匹に無線識別装置が装着されていたので、犯人を特定できたのだ。

その20代の女は、なんとマンションの18階から3匹を投げ捨てたという。

現在、女は不安定な精神状態で、病院に入院中。詳しい動機はわかっていないが、自殺を図ろうとしたとの報道も出ている。

韓国検察庁の資料によれば、動物虐待などで警察が捜査した事件は、ここ5年間で3倍にも急増しているという。2013年の165件に対して、2014年265件、2015年291件、2016年335件、2017年526件、2018年(11月まで)555件だ。

動物保護法違反の事件が増えたのは、そもそも韓国でペットを飼う人が増えていることも関係している。

愛犬家も少なくなく、なかには月4〜6万円もする“ワンちゃん幼稚園”に通わせている飼い主もいるというのだから、驚いてしまう。韓国の男性グループ「SUPER JUNIOR」のメンバー、チェ・シウォンの飼い犬が人を噛み、死亡させる事件が日本でも取り上げられたことも記憶に新しい。

ただ「ペット保有人口が急激に増えているが、動物保護・福祉意識が成熟しておらず、虐待などの問題が継続的に発生している」(農林畜産食品部)だけに、今後も処罰の強化は続いていくのかもしれない。

いずれにしても、動物虐待に対する処罰が強化されている韓国。一日でも早くペットが暮らしやすい社会になってくれることを願うばかりだ。


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(文=S-KOREA編集部)