【前園真聖コラム】第227回「ウズベキスタンの勝利で見えたマネジメント力」
まず厳しいことを言うと、日本の失点はとても軽率でした。ただ、そこからよく逆転したと思います。北川航也を除く先発を全員入れ替え、連係面などには難しさがあったでしょう。その中で勝利を収めたことは称賛していいはずです。
これで日本は東口順昭以外の全選手を大会で使いました。1戦、2戦でプレーした選手たちを休ませ、出場機会のなかった選手を3戦目で使ったことで、チーム全員のモチベーションが保たれたことだと思います。森保一監督のチームマネジメントの巧さを感じます。
試合前はグループリーグ2位になり、チームの移動を少なくした方がいいのではないかという意見もありました。ですが、森保監督は半分のメンバーを休ませつつ、残りのメンバーでも勝てるということを証明し、全員の体と心のコンディションを上げていくという方針を取りました。
そこには日程や対戦相手よりも自分たちの戦い方を大切にするというコンセプトが見えました。そしてそのやり方で3戦3勝としたことで、ほぼ全員の状態を等しく保ちながら決勝トーナメントに臨むという、これまでの日本になかった素晴らしい展開になっています。
ここからは、どんな相手であっても厳しい戦いになっていきます。それでも今の日本代表にはプラス材料しかありません。日本代表の躍進が本当に楽しみです。
これで日本は東口順昭以外の全選手を大会で使いました。1戦、2戦でプレーした選手たちを休ませ、出場機会のなかった選手を3戦目で使ったことで、チーム全員のモチベーションが保たれたことだと思います。森保一監督のチームマネジメントの巧さを感じます。
そこには日程や対戦相手よりも自分たちの戦い方を大切にするというコンセプトが見えました。そしてそのやり方で3戦3勝としたことで、ほぼ全員の状態を等しく保ちながら決勝トーナメントに臨むという、これまでの日本になかった素晴らしい展開になっています。
ここからは、どんな相手であっても厳しい戦いになっていきます。それでも今の日本代表にはプラス材料しかありません。日本代表の躍進が本当に楽しみです。
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。