力強いポストと絶え間ないフリーランで日本の攻撃に厚みを加えた武藤(中央)。貴重な同点ヘッドを決め、逆転勝利の立役者に。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 鮮やかな逆転劇で、日本代表がグループリーグを首位通過した。

 1月17日に行なわれたアジアカップ2019・グループF最終節で、ウズベキスタンと対戦した森保ジャパン。第2戦のオマーン戦から先発10人を入れ替えるフレッシュな陣容で臨み、見事2-1の勝利を飾った。

 40分に先制されながら、その3分後に室屋成のクロスから武藤嘉紀のヘッドで同点とし、後半は主導権をがっちりと握る。徐々に鋭い速攻が奏功し始めると、58分だった。塩谷司の強烈ミドルが決まって逆転に成功するのだ。終盤は敵の猛攻に晒されるもなんとか逃げ切り、堂々3連勝でラウンド・オブ16に進出。1月21日、サウジアラビアと8強の座を懸けて戦う。

 
 そんなサムライブルーの戦いぶりを称えたのが、英国の老舗サッカー専門誌『FourFourTwo』だ。「日本がシオタニの鮮烈弾で奮い立ち、トップの座を奪取した」と題し、以下のようにレポートしている。

「前半のドラマは最後の5分間に凝縮されていた。ウズベキスタンがエルドール・ショムロドフの素晴らしいソロゴールで先制したのも束の間、日本はすぐさまヨシノリ・ムトウのゴールで追いついた。ニューカッスル・ユナイテッドのFWにとっては昨年10月のマンチェスター・ユナイテッド戦以来の得点だ」

 そして後半の日本のチームパフォーマンスを「まさに極上のクオリティーを示したと言えるだろう。後半開始からいくつかのビッグチャンスを掴むなど、違いは明白だった」と評し、塩谷のゴールを「スーパーな30メートル弾。相手(ウズベキスタン)の戦意を削ぐに十分な一撃だった」と絶賛している。

 これで森保ジャパンは、負傷を抱えるGK東口順昭を除く22選手がグループリーグで出場機会を得た。この上ない上昇ムードに乗って、ノックアウトラウンドに挑む。

【日本代表PHOTO】日本2-1ウズベキスタン|森保ジャパン、先制点を許すも武藤、塩谷の得点で逆転勝利! 3連勝でグループステージ首位通過