杉咲花がウラの顔持つ本格コメディー、見ると明日も働きたくなる?
黒いニット帽に丸いサングラス、黒のロングコートというインパクト大の格好。道で会えばつい二度見してしまいそうな怪しげな女の正体は――。
テレビ朝日で1月17日(木)よる9:00からスタートするドラマ「ハケン占い師アタル」。主人公の派遣社員、的場中(まとば・あたる、以下「アタル」)を演じるのは杉咲花だ。
杉咲と言えば、主演を務めたドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」(TBS)での制服姿も記憶に新しい。そんな杉咲が、この怪しげな女の正体、しかもコメディーとなれば、一体どんなドラマなのかと興味が沸きあがる。
「私はアタルのような明るい役をあまり演じたことがないですし、本格的なコメディーも初めて」とコメントしている杉咲。また二面性の“振り切り方”も「挑戦」だと語っている。SNSでは、「花ちゃん別人!」「全然ちがうイメージ」「花ちゃんの佇まいからして期待大」と、杉咲の新境地にファンも期待している様子がうかがえる。
そして、アタルが働くイベント会社「シンシアイベンツ」制作Dチームの悩める正社員たちには、旬の俳優、そして一癖ある個性的なキャストが名を連ねている。小澤征悦、志田未来、間宮祥太朗、志尊淳、野波麻帆、板谷由夏、及川光博、それぞれ悩みや問題を抱えているというが、アタルとどのように関わり、悩みを解決していくのか注目だ。毎回登場する謎の占い師キズナ役・若村麻由美も気になるところ。番組公式Instagramでは、杉咲・間宮・志田の3人でスマホを使って身長を測り合う様子や、杉咲と小澤がお揃いのライダースジャケットを着ている様子など、撮影現場の楽しい雰囲気が伝わってくるだけに、ドラマに流れる空気がどんなものになるのか、非常に気になる。
脚本は、2011年に社会現象にもなった「家政婦のミタ」(日本テレビ)を手掛けた遊川和彦。今回は脚本だけでなく、連続ドラマでは初の演出も担当する。本作でどのようなヒロイン像を作り上げ、それとともに杉咲のどんな顔を掘り起こすのか期待が高まる。
第一話では、チームが請け負っている1週間後の新商品イベントに、クライアントの社長が、50人の赤ちゃんを呼んで笑顔の集合写真を撮影したがっているという無理難題がふりかかる。そして、志田演じる神田和実は、初めて運営を任されるも会議室一つ抑えられない上に、もう一つ誰にも言えない悩みを抱えている。そんな神田に対し、アタルはたびたび不可思議な言動を取り…!?
「あなたにも絶対いいところがある」
これは、番組公式HPトップに、杉咲花の顔とともに添えられているフレーズである。また、番組公式SNS投稿にも、必ずハッシュタグとして添えられている言葉である。働き方改革が叫ばれる時代に、杉咲の言葉を借りれば、「働くことが楽しくなったり、働きたいなって思えるような作品」である本作が、視聴者に何か希望のような“きっかけ”を与えてくれるかもしれない。杉咲の強くも優しい澄んだ眼差しが、そのメッセージに説得力を与えているように感じるのだ。
誠実でまっすぐなイメージの杉咲花が、アタルという豹変キャラを演じ、見ると明日も働きたくなるドラマ――。どんなドラマとなるのか、楽しみでならない。
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