入団会見に臨んだ中山。4番のユニホームを手に、「早くリーグ戦に出場できるよう、コンディションを整えたい」と語った。 (C) Getty Images 

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 Jリーグ・柏レイソルからオランダ・エールディビジのズウォーレに加入が決まった中山雄太。すでにオランダ入りし、15日には入団会見も行なわれた。

 契約は2022年夏までの3年半で、与えられた背番号は「4」。中山は現在21歳で、来年に迫った東京五輪での活躍も期待されている。

 地方局「RTVズウォーレ」によれば、へラルド・ネイカンプTDは中山獲得の経緯や、彼への評価や期待を以下のように語っている。

「2017年夏、実際にユウタがプレーしている姿を見たことがきっかけです。左利きの素晴らしいキックの持ち主で球際に強く、ディフェンシブな選手として信頼される存在になるというビジョンを見出しました。長期的な計画で、彼を強化していきたい。彼はCBでもCMFとしても、プレーすることができます」

 ズウォーレは現在、リーグ戦で(18チーム中)16位と低迷しており、昨年12月に監督が交代して新体制が発足したばかり。新監督には、かつて「オランダ史上最高のDF」とも呼ばれたヤープ・スタムが就任している。

 現地サッカー専門誌『VOETBAL INTERNATIONAL』は、中山が入団会見で語った内容の一部を伝えている。

「僕はYoutubeで、プレーヤーとしてのスタム監督を見たことがありますが、非常に情熱的なプレーヤーだと思いました。スタム監督自身、現役時代は守備で活躍していたので、僕もそこから学びたい。攻撃の部分では、監督を驚かせるようなプレーをどんどんしていきたいです」

 地元局のインタビューに、「サポーターは今の印象だと、あれは誰だ? という感じだと思うので、プレーを見てもらい、認めてもらいたいです」と意気込んだ中山。ビザの関係などで、リーグ戦出場までには少なくとも10日を要するため、デビュー戦は1月27日のヘラクレス戦以降になる見込みだ。

 フローニンヘンに加入した板倉滉に続いて、東京五輪での活躍が嘱望される逸材がまた、オランダに挑戦の場を求めた。新天地の活躍が期待される。