写真左から赤堀さん、ひょっこりはん、荻野さん、玉井さん

 2018年に独特のキャラでブレイクした、ピン芸人のひょっこりはん(31)。大学時代には、入学当初20名程度だった早稲田大学のお笑いサークル「お笑い工房LUDO」を幹事長として盛り上げ、100名の部員を率いた。

 そして近年、ひょっこりはんや、にゃんこスターのアンゴラ村長(24)をはじめとして、同サークル出身の芸人が活躍している。今回、サークルの「中興の祖」であるひょっこりはんが、現役サークル生と「LUDO」の強みについて語り合った。

ひょっこりはん「2018年の『おもしろ荘』には、僕の3学年後輩の『まんぷくユナイテッド』が出演したね。じつは僕、サークル時代は、自分がプロになるとは思ってなかってん。入部したのは、テレビ制作に興味があって、仲いい奴が先に入っていたから。皆は、なんで入部したの?」

玉井星音さん(以下、玉井)「ひょっこりはんさんがコンビ時代に出演されていた、NHKの番組『笑けずり』がきっかけなんです。やりがいがありそうと思って」

赤堀仁紀さん(以下、赤堀)「僕は小学生のころから、芸人になりたかったんです。進学先を考えているときに、早稲田には『LUDO』があると知り、入部したくて受験しました。現在は、プロになる夢は諦めましたが……」

萩野将太朗さん(以下、萩野)「僕は、卒業後はプロになりたいと思っています。ひょっこりはんさんやアンゴラ村長さんの活躍をきっかけに、プロ志望の部員が増えました」

ひょっこりはん「僕らの時代はまだ、プロ志望はほとんどいなかった。部員数も、昔よりもっと増えているよね」

赤堀「『演者』と『裏方』を合わせて、170人くらいです。割合は2対1ほど。他大学と比べても、ここまで規模の大きいサークルはないと思います。定期ライブは年7回、部内のネタ見せは週1回です」

ひょっこりはん「僕らのとき、ライブは5回。増えたなぁ!」

赤堀「さらに外部のライブや、『大学芸会』など大学お笑いの大会があるので、ネタを作る数は、必然的に他大学より多くなります。それが、大会で結果を出せることにつながっているかもしれません。
 ネタ見せでは評価用紙の『ネタ見せシート』、定期ライブでは点数と感想をお客さんにアンケート記入してもらい、ネタ改善に活用しています」

ひょっこりはん「僕らもやった。引き継がれているねんな」

荻野「プロで役立った、大学時代の経験はなんですか?」

ひょっこりはん「自由にやっていたことかな。とにかく当時はなんでもあり、本能のままにネタを作ってた。でも、プロになると、売れるためのネタ作りとか規制も出てくる。そのなかで、自分に合うネタを作れたのは、サークル時代があったからやと思うな」

ひょっこりはん
1987年4月28日生まれ 滋賀県出身 LUDO第10代幹事長。 大学卒業後はNSC東京校に入校し、漫才コンビを結成。2016年3月の解散後、ピン芸人として活躍する。第1弾書籍『ひょっこりはんをさがせ!』は10万部を突破

※第2弾書籍『もっとひょっこりはんをさがせ!』が発売中

取材・インタビューマン山下

(週刊FLASH 2019年1月22日号)