故・平尾昌晃さん

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 紅白のラストでこの人のことを思い出したムキも多いのではなかろうか。平成の後期、「蛍の光」のタクトを任されたヒットメーカー、故・平尾昌晃。その「60億円遺産」に絡み、三男が未亡人を訴えた騒動が尾を引いている。

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 平尾が没したのは、2017年7月。以来500日超が過ぎた。

「“彼女”とは最近も『平尾昌晃チャリティゴルフ』で会いましたが……」

 と声を震わせるのは、故人の三男・平尾勇気氏(37)。

「目も合わせようとしない。唯一話しかけてきたのは、私がタバコをふかしていた時の“そこで吸わないでよ!”でした。でも喫煙所だったし、溜まりに溜まったものがあったんで“一言目がそれかよ、馬鹿野郎!”とキレてしまいました」

故・平尾昌晃さん

 生前の平尾は3度の結婚歴があり、最初の妻との間に長男、2番目の妻との間に次男と勇気氏をもうけている。最後の妻は事務所の元マネージャーだったが、死後1年以上経った昨年の9月、勇気氏が、「義理の母親」の事務所社長職務執行停止を求めて仮処分を申し立て。記者会見で、「争いの本質は遺産の分割にある」と言ってのけたものだから、「骨肉の争い」はワイドショーの格好のネタとなった。

知らぬ間に…

 それから3カ月。「妻」側が「義理の息子」の請求に応じるハズもなく、裁判は継続中。「ぎぼむす」の関係は冒頭のように最悪のままだが、

「そのあおりを食ってか、平尾の骨は未だ納骨されないままなんです」

 とは、亡き平尾の友人。

「平尾家代々の墓は谷中霊園にあります。実は平尾事務所は9月にも納骨を行い、同時にモニュメントもお披露目する予定で、知人たちに案内文を撒いていました」

 完成予想図を見ると、モニュメントは3段ロケットのような形状。表面に、故人の写真と座右の銘「生涯青春」がデザインされ、親交の深かった著名人のサインも記される予定だった。

「でも今になっても何の連絡も進展もないんですよ」

 一体どうなっているのか。

 勇気氏に聞くと、

「確かに、彼女とはモニュメントを建てる計画を話し合いました。父の葬儀で余ったお金を充てる予定だったんです」

 その費用はおよそ2500万円だったという。

「でも、彼女がいつになっても、葬儀にかかったお金や香典の額などを明らかにしないので、話し合いも立ち消えになってしまった。納骨がどうなったかも把握していません」

 さらに、モニュメントの完成予想図を見せても、

「知らぬ間に進めていたんですね……。こんなデザインになっていたんですか。私たちがイメージしていたものとは全然違います。顔写真を出すのはいたずらされる可能性があるからやめよう、と言ったはずなのに。サインを入れる話も聞いていません」

 またひとつ、トラブルの種が増えてしまったというワケなのだ。

 他方の未亡人に聞くと、

「お話しすることはありません」

 と言うのみだったけれど、

「先日も気になって、お墓を見に行きました……」

 とは、先の友人。

「もちろん平尾の名は墓誌にないし、お墓自体、手入れされている様子もない。早くあそこに入れて、先祖と一緒にしっかり供養してあげなきゃ、あの世の平尾は心が休まらないよ」

 ちっとも美しくない、遺族のメロディー。

「週刊新潮」2019年1月3・10日号 掲載