放置してない…?注意すべき「厄年の災い」と対策

写真拡大 (全5枚)

“厄年”という言葉を聞いたことがある人も多いかと思います。でも、何となく気をつけた方がいい年なのかな、くらいの認識なのかもしれません。でも、実は厄年の本当の意味を知ると、かなり恐ろしいと感じるでしょう。そこで今回は、「厄年の乗り越え方と本当にあった怖い話」について占い師の脇田尚揮さんにご紹介いただきます。

文・脇田尚揮

厄年の1年前「前厄」ではお金や人間関係の災いが

厄の前兆が現れる年として、厄年の前1年を指す“前厄”。この時期は、お金に関する災い、特に大きな損失や、盗難などのトラブルが起こると言われます。また、人間関係のトラブルも起こりやすいため注意が必要です。

事実、このタイミングで結婚式を挙げた私の知り合いのTさんは、結婚相手の浮気が発覚し破談になりました(入籍はしていなかったようですが)。異性から裏切られることも多いので気をつけて。出来る限り慎重に過ごした方がよいとされています。

厄年の真っただ中「本厄」では健康や精神を患いやすい

人生の節目とされ、3年間の厄年の中でも最も注意が必要なのが“本厄”。本厄で起きやすいと言われる厄災は、ズバリ健康面に関すること。体の変化に伴い体調を崩しやすく、精神的にも不安定になりがちな時期だと言われています。

実際、このタイミングで家を建てたOさんは、それまでバリバリ働いていたのに一気に体調を崩し、入院を余儀なくされてしまいました。ローンの支払いなど、家族にかなりの苦労がのしかかったようです。本厄の際には体調管理を心がけましょう。前厄の時に健康診断を受けておくと安心かもしれません。

厄年から1年後「後厄」は油断によるトラブルに見舞われる

本厄を終えた後に、厄が薄らいでいく年だと言われるのが“後厄”。しかし、本厄が終わったからといって油断してはいけません。後厄も油断せずに過ごすことが重要です。調子に乗ると、思わぬ災いに巻き込まれることも……。

この時期に仕事を転職し、引っ越しして心機一転頑張ろうとしたYさんは、引っ越し先でのいじめに遭い、ストレスから睡眠不足になり、交通事故を起こしてしまったのだとか。厄年に引き続き、ケガやトラブル、アクシデントに十分注意するおくことが大切です。

気になるなら厄払いもアリ!

厄年の上手に乗り切るためには、静かに過ごすことがいいとされています。結婚、転職、引っ越し、家の購入など、あまり新しいことは始めない方がいいようです。しかし、今の世の中、なかなかそうも言っていられないもの。

そんな時は“厄払い”も視野に入れてみてはどうでしょう。ただし、厄払いは行くタイミングが重要。厄払いは、厄年に入る前に行うのが良いと言われており、できれば“元日から節分の前まで”に厄払いをするのが良いとされています。厄年に何かアクションを起こす予定なら、時期をよく見極めましょう。

厄年の風習は平安時代からあり、その起源は陰陽道にあると言われています。昔は13歳頃に元服して大人の仲間入りをし、女性なら19歳頃には出産して33歳頃には子育ても一段落するなど、厄年と社会的な役割や生活環境が変わるタイミングは大体同じでした。そのため、“役割を担う年=役年”から厄年になったという説も。つまり、厄年は、自分の役割を見直す機会なのかもしれません。

(C) Stock-Asso / shutterstock(C) g-stockstudio / shutterstock(C) TristanBM / shutterstock(C) Balaguta Evgeniya / shutterstock