婚活をすると「趣味は何?」と聞かれることも多くなります。婚活サイトや結婚相談所のプロフィールを拝見しても、旅行が趣味と書いている女性は非常にたくさんいらっしゃいます。でも、結婚相手を探している男性から見て、海外旅行好きはどう見えるか考えてみたことはありますか?

「ワイン好き」「海外旅行好き」は贅沢好きで金がかかる女のイメージ

こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。

婚活サイトや結婚相談所などで活動している婚活中の女性達のプロフィールを見せていただくと、趣味の欄に「海外旅行」と書いている方がとても多いのです。その都度、ヒアリングをして他の趣味と差し替えを提案しています。

私も海外旅行は好きですし、もちろん行くことが悪いというわけではありません。

ただ会ってもいない相手がそのプロフィールを見て、結婚相手として興味があるかどうか判断するのです。彼女や友だちではなく、家計を共にする相手として探している場合、金銭感覚が自分と大きくずれていそうな女性は会いたいとは思われにくいのです。

男性が高コスト体質と感じる女性の趣味の代表が、「海外旅行」「ワイン」「買い物」です。ビールとグラスワインならばビールの方が高いお店が多い気もしますが、なぜか男性にとってワインは高級品というイメージ。

高収入の男性ほど、高コスト体質な女性を嫌います。ご自身のプロフィールは、客観的にどんな印象か一度見直しましょう。

お金がかかるイメージと実際にお金がかかるかは別問題

「お金がかかりそう」というのは、その趣味に詳しくない人からのイメージです。

「趣味はマラソン」と聞けば、ただ走るだけだしお金がかからなそう思う方もいらっしゃるでしょう。では、実際はどうでしょうか?あちこちのマラソン大会に出場していて、毎年結構な額を出費している方もいるでしょう。全国各地で開催されるマラソン大会の時は、普通のビジネスホテルが1泊数万円ぐらいに高騰することもあり、1つの大会に出るのに近場の国に行けるぐらいのコストがかかっているのかもしれません。

女性も同じで、「貯金がなさそう」と思ってしまう男性はいませんか?クルマ好きとか、時計好きってお金がかかりそうなイメージはないですか?

服装に無頓着で食事にこだわっている感じもないけれど、新しい機種が出るたびにスマホを変えているとか、全く高級には見えない何かをコレクションしているとか、どこにどんな風にお金を使っているのかはわかりません。

男女ともそうなのですが贅沢そうなイメージの趣味と、実際の金銭感覚はまた異なります。その趣味のためにお弁当を作って持っていっているなどのやりくりをなさっているのならば、婚活ならやりくり上手な方が高ポイントなので、そちらをアピールしましょう。

自立よりも娯楽を優先させていませんか?

しかし、プロフィールを見直す程度では解決しない本当に生活コストが高い女性もいるでしょう。

Doda転職エージェントの調査によると、30代女性の平均年収は382万円だそうです。海外旅行が趣味という女性は高収入な方も多いのですが、平均より少ないという女性も多いのです。

やりくりをして趣味のお金を捻出しているわけではなく、実家暮らしで家賃の出費がないから趣味娯楽にお金を使えるのです。

30代で一度も実家を出たことがないという方は「一人暮らしをするほど収入がないから」と言うのですが、海外旅行、買い物、習い事、ジム、女子会などけっこうお金を使っています。

しかし、収入に対して可処分所得が多く、身の丈に合わないほど贅沢な生活をしている自覚がありません。自分で稼いで贅沢をするのではなく、親の家に暮らして、自立よりも娯楽レジャーを優先していれば、そりゃ楽しいでしょう。

では、そういう生活力のない女性を自立している男性が人生のパートナーに選ぶかといえば別。趣味の相手として、彼女ならアリだとしても生活の相手としてはナシなのです。

「普通の男性」の基準が高い金融事務職30代独身女性は危ない

海外旅行が趣味という実家暮らし女性は、金融機関の事務職の方に多く見られます。

銀行勤務の方に事情を聞くと、

「事務職は家賃補助がなくて実家暮らしの学生を採用するので、みんな実家暮らしばかり。周りが実家暮らしだから、別に実家暮らしを普通と思うようになるんです。仕事で不正がないかチェックのために、必ず年に1回長期休暇があって、その期間に業務チェックされます。みんなその時に、海外旅行に行くんです」

そうです。

30代になり、焦ってご相談に来る金融系の女性がよく「普通の男性に出会って、普通に結婚したいだけ」と言うのですが、彼女たちのいう普通の男性というのをもっと深掘りすると、大卒・年収700万円以上・一緒に旅行に行ける人と非常に高望みなのです。同じ職場の総合職男性は世間の「普通」ではありません。

ご本人も総合職のキャリアウーマンならいざ知らず、自分は年収300万円台で稼げるわけではなく使えるお金が多いだけなのに、男性に対して注文が多すぎるのです。

いつもお客様感覚で、やってもらうことが当たり前になる

30代実家暮らしで旅行好きの女性たちは、消費者としては非常に成熟し目も肥えているでしょう。美味しいお店も詳しく舌も肥えているため、男性はかえってそういう女性を気軽に誘いにくいのです。

30数年生きていくと、娘、妻、母、その道の専門家などいろんな顔を持つようになります。趣味・娯楽という非日常のために、日常生活を充実させなかった場合、いつまでたっても誰かの娘のままでしょう。

消費者としてお金を出して、その対価でレジャーを楽しむことは何ら悪い事ではありません。ただ、お客様として一方的にやってもらうだけでしょう。他人から何かをやってもらうのが当たり前になっていていませんか?

結婚についても、「結婚後も年に1回は海外旅行に行きたい」「私の話を聞いてくれる男性と結婚したい」と相手からやってもらうことばかり思っていませんか?

仕事で達成感を感じるとか自分の成長を楽しむとか、家族に対して何かやってあげて喜んでもらうという、自分からも他人のために動いて得る喜びが欠落していないですか?

お客様感覚のまま受け身な女性は婚活をしても、「誘ってくれない」「察してくれない」「楽しませてくれない」とすぐに男性がやってくれないことに不満を持ちます。でもね、やってもらうことが当たり前の女なんて誰も要らないのです。

いつまでも娘気分のまま、実家暮らしで40代50代になった自分を想像してみてください。旅行で行った国やお店は増えるでしょう。その分、自分が何を失っているのか一度想像してみてほしいものです。

海外旅行は悪いことではありません。しかし、婚活男性にアピールするための趣味に記載するのは微妙なのです。

◆女性の平均年収 https://doda.jp/woman/guide/heikin/age/



■賢人のまとめ
「海外旅行好き」は男性から見て金遣いが荒い女に見えがち。実家暮らしで自立よりも娯楽を優先している女性は、結婚相手に選ばれにくい。

■プロフィール

恋愛・婚活の賢人 菊乃

出会いがない女性向けの恋愛婚活コンサルタント。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活ブログが人気になり2011年に出版独立。著書は「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。具体的で分かりやすいアドバイスは何からやったらいいか分からない方に好評。
ブログは今も毎日更新。https://ameblo.jp/koakuma-mt/  山形県出身、静岡大学卒。