ヲタクをしていると、1人のアイドルだけを応援し続けることに難しさを感じます。

しかし、色々なアイドルの現場に行っていることを推しには知られたくないという気持ちがあるのも事実です。他の現場に行くことに後ろめたさを感じている人がいたり、逆にもう今の推しには限界を感じているのにも関わらず、頑張って意固地に応援している人がいたりするので、今回はここを取り上げていきます。

最後に、アイドル側から見た時の気持ちも書いてあります。

誰でも大好きは悪か

『DD』というヲタク用語があります。『誰でも大好き』の略なのですが、基本的には気の多いヲタクを嘲笑する際に使われるコトが多いです。一途がそんなに偉いのかよ!と思いますが、界隈によっては、ヲタク同士の自主的なルールによってDD行為をした者は、ネットで晒され、罰せられる様な禁止行為でもあります。

もっとも驚愕した界隈では、他の現場に行く際には、推しからの許可が必要という謎のしきたりがありました。案の定アイドル側は「他の男のところになんて行っちゃだめ〜」と営業してくるらしく、友達に「ごめ〜ん!〇〇君にダメって言われちゃったから行けないや〜♥」と報告された時はウザかったです楽しそうでなによりでした。

DDのオススメポイント

しかし、昔ほどDDに対して厳しくない印象も受けています。おそらく昔以上に、今はアイドルにもグラデーションがあるからだと考えられます。現にぼくは同じジャニーズでも、デビュー組ならKis-My-Ft2の北山宏光くん!Jr.なら井上瑞稀くん!ちびジュなら織山尚大くん!と決まっており、かつここに日本の地下アイドルなら〇〇!韓国アイドルなら〇〇!と、ヒドいものです。

アイドルにも差異があるというコトは、ヲタクにもあるわけで、行く現場によって楽しいと感じる部分が全く違います。推しと喋りたいのか、推しの写真が撮りたいのか、見られれば十分なのか、アイドルとして見るときもあれば、親目線で見ている時もあります。

あと、特に舞台では推しが多いほうが飽きずに見ていられます(笑)。

また、残念なコトに、人は比較で優劣をつけるコトで、モノの価値を認識するコトができます。普段ジャニーズの皆様とは話せないからこそ、距離の近い地下アイドルに価値を感じ、逆に普段話せるから地下アイドルに通っていると、ジャニーズは見ただけで、うおおおおお!すげえええ!となりますし、お金かかっているなぁ〜と驚きます。上から風船が降って来ただけで、こんな数、誰が膨らましているのよ……と、もはや感動します(笑)。

一途にもリスクがある

そんなDDのぼくからしたら、1人だけを追うコトにはリスクを感じます。

依存する先が1つしかない場合、その柱が折れた瞬間に全てが終わります。アイドルの終わりはいつだって突然で、熱愛報道・隠し子発覚・裏垢流出・脱退・卒業と様々な終わり方に常に囲まれています。

しかし、依存先が複数あれば、どこかしらの柱が折れても、まぁなんとか生きていける感じがします。

推しが複数いることで、ショックを受けても大丈夫!?

DDをアイドルはどう思うか

アイドル目線からすると、DDはナシです。マジで嫌われます。

正しく言うと、DDだから嫌われるのではなく、DDの子の優先順位はアイドルの中で低くなります。DDなヲタクにアイドル側も恐ろしく慣れているのですが、やはり人間なので、自分だけを見て、自分だけを追ってくれている子を贔屓します。

ぼくも韓国の推しから「他のグループにも入ってるんでしょ〜」と冷やかされたことが過去4回あります。

実際に、よく来る子とDDな子とで特典会の対応を分けているアイドルも存在します。同じお金を払っているのに、ある意味理不尽(笑)!

でも嫌いなわけではないんです。むしろ来てくれるだけで、感謝の気持ちでいっぱいです。

ぼくも、ぼくを熱心に応援してくれていた方がいまして、その方がなかなか来ていなかったのですが、『DISH//』というグループのライブを見に行った時に、武道館近くの歩道橋でスレ違ったコトがあります。向こうは気づいていたのか分かりませんが、「そっかぁ……。DISH//を追っているんだ」と、かなりエモくなった記憶があります。

もしかしたら、アイドルにとっては、来てくれなくなるよりはDDでも良いから来てくれる方が良いのかもしれませんね。

まとめ

ファンは辞めたくなったら、いつでも辞められます。会いに行かなければいいだけです。しかし、アイドル側からは、会いに行けないということだけでも覚えていただけたら嬉しいです。

もう久しく会っていない方でも、なにしてるんだろうなぁ〜とか考えますし、久々でも会いに来てくれたら凄く嬉しいものです。

ぼくも先日、数年ぶりにイベントをした際に、しばらくイベントなどには来ていなかった子が、久々に来てくれて「結婚しました!」と報告をしてくれました。この日をキッカケに、その子が今後も熱心に来てくれるわけではないかも、とは分かっているのですが、報告をしに来てくれたことがすごく嬉しかったです。

ぜひ、昔の推しを黒歴史認定せずに、会いに行ってみてみるのも良いかもしれませんよ。

昔の推しとも、推しあわせに〜。

お互いに、生きててよかった!