借金は最初の5万円が人生を狂わせる。“スマホで借りられる”恐怖

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 急な出費に追われたときについつい手を出してしまう「借金」。今ではスマホだけで済む便利なサービスが多数登場しているが、気軽に借りた数万円から気づけば“自転車操業”に陥る人が続出している。さらに住宅ローンも抱えれば、もはや破綻待ったなし。借金で安眠もできない人たちの姿を追った。

◆借金の「カジュアル化」が加速中。最初の5万円が人生の分岐点に!

 何かと物入りになる季節。ボーナス払いの請求や忘年会やお正月の旅行などによる相次ぐ出費で、借金をしてしまいがちなシーズンでもある。

 個人向けの無担保ローンのなかでも、ここ数年は銀行が提供するカードローンが人気になっていた。簡単な審査で数百万円単位で借りられ、さらに消費者金融のように収入に対する貸付金額の規制がないことから貸付残高が急伸し「消費者金融の融資審査に落ちたのに、銀行カードローンでは借りられた」なんて“逆転現象”も起きていた。

 しかし、昨年からは多重債務の温床になるとの批判が高まり、ここに来て銀行の融資スタンスにも変化が起きているという。元金融マンで借金に関する情報&相談サイト「借金道」を運営するシロウ氏は、次のように話す。

「金融庁の指導もあって、各銀行ともカードローンの広告を控え気味です。以前は『貸付残高倍増を目指す』とか発表していたのに、今は貸付残高すら発表しません。そのせいか、以前に比べると借りにくくなっている印象ですね」

 一方で、最近は消費者金融がよりカジュアルに、スマホだけで借金できる環境を整えつつあるとも。

「大手の消費者金融では、多くがスマホだけで申し込みから借り入れまでが可能。プロミスの『アプリローン』なんて、スマホアプリだけでお金が借りられます。また、『レイクALSA』は5万円までの借り入れなら180日間無利息というキャンペーンを張るなど、スマホだけで借金できることを大々的にアピールしています」

 また、近年はZOZOTOWNをはじめツケ払いを採用するネットショップも拡大し、“借金デビュー”のハードルはどんどん下がっている。では実際に借金を抱えている人の意識はどうか。取材班が50万円以上の無担保ローンを借りている会社員300人にとったアンケートを見ていこう。

 まず「月々の返済額」(Q1)では3万〜5万円未満が28.7%と最多だが、一方で月5万円以上を返している人も4割以上いた。

《Q1 「月々の返済額」は?》
※以下は全て住宅ローンをのぞく「借金」のみ
1万円未満 2.0%
1万円〜3万円未満 27.0%
3万円〜5万円未満 28.7%
5万円〜7万円未満 20.0%
7万円〜10万円未満 9.3%
10万円〜15万円未満 9.0%
15万円〜20万円未満 1.3%
20万円〜30万円未満 0.7%
30万円〜40万円未満 0.3%
40万円〜50万円未満 1.7%

「予想以上に返済額が多くて驚きました。平均年収以下だと、月5万円以上の返済は、借金に負われて生活が制限されるレベル。特に、10万円以上の返済額の人はよほどの高収入でない限り、債務整理を考えるべきです」

 続いて「借入先を選んだ理由」(Q2)の1位は「金利が安かったこと」。これはごく自然な結果だが、一方で「スマホだけで借り入れ返済できる」「審査がネットで済む」「コンビニで返済できる」という声も多かったのは、まさに最近のトレンドを反映していると言える。

《Q2 「借入先」を選んだ理由は?(複数回答)》
102人 金利がほかより安かった
82人 大手銀行系だった
73人 よく使うクレジットカード会社だった
68人 借入枠が大きかった
62人 即日融資など入金が早い
50人 審査がオンラインだけで済む
48人 スマホだけで借り入れ返済できる
48人 無利息期間などキャンペーンがあった