福井城 石垣、内堀(663highlandさん撮影、Wikimedia Commonsより)

JR福井駅から北へ向かって歩くと、5分ほどで大きな堀と立派な石垣が姿を現わす。初めて訪れた人も、この町が越前福井藩の城下町だったことに気付く。石垣の上には、かつて藩主松平家の居城がそびえていたはずだ。

現在、福井城址にそびえている近代的なビルは、なんと県庁である。そして県警本部と議事堂が隣接している。堀と石垣に囲まれた福井県の中枢部は、まるで難攻不落な要塞のよう、といまツイッターなど話題になっている。

「何か秘密兵器が隠されているはず...」


福井県庁舎(RESPITEさん撮影、Wikimedia Commonsより)

ツイッターで話題となったのは、2019年1月3日に投稿された、こんなツイートがきっかけだった。

投稿に添えられているのは、福井城址を上から捉えた航空写真や地図。県庁や県警本部などが入るビルが、石垣やお堀、そして木々に守られている様子がうかがえる。確かに難攻不落感がある。

このツイートには1万を超える「いいね」が付けられ、今も拡散している。ツイッターにはさまざまな声が寄せられている。

「ゾンビの発生で生き残るための場所みたいな感じある」などといった感想もあり、ゾンビが登場する近未来に、福井県庁が砦となって奮闘するSFを妄想する人も......。

「福井県庁には色々な秘密兵器が隠されているはずです」「福井県庁って守り硬すぎない?」などと、想像をたくましくする人も多い。


福井城模型(Serenityprayerさん撮影、Wikimedia Commonsより)

福井城は、1601年、徳川家康の次男・結城秀康が築城を始め、約6年で完成した。1604年、秀康は松平氏を名乗ることを許され、徳川家の支流・御家門の一つとして、幕末まで続く。第16代藩主は、名君と謳われた松平春嶽、激動の時代に大きな役割を担った。

天守台のそばには、「福の井」という井戸が残っており、「福井」の由来となったという説がある。また、この井戸には城外へ通じる抜け道があるとの言い伝えもあり、過去に調査されたこともあるそうだ。


福井県庁周辺マップ(福井県公式サイトより)

全国には他にも、お城の跡地に建てられた県庁や市庁舎はあると思うが、ここまで難攻不落な所はなかなかないだろう。もし「我が町こそ」というところがあれば、投稿をどうぞ。