6日、日本代表のトレーニングに乾貴士、吉田麻也、遠藤航、塩谷司が加わり、これで23人のメンバーが揃った。練習は冒頭15分間のみ公開されたが、その後紅白戦が行われたようで、次第に初戦に合わせたメンバーが固まってきたものだと思われる。

乾と塩谷は森保一監督になって初めての招集ということで、初戦のタジキスタン戦で先発するかどうかは微妙なところだろう。だが、ワールドカップでの活躍で実力を見せ、陽気な性格でチームを活性化する乾の合流は、また新しい刺激になるはずだ。

練習後、乾は取材に応じて語った。

「コンディションは問題ないですし、練習もずっとしてたのでまったく問題ない感じで来ているので、あとはそれを大会に合わせてどれだけいいコンディションでやれるかということと、自分のいいところを出してチームの役に立てるように頑張りたいですし、みんなで優勝を勝ち取りたいという想いです」

「(森保ジャパンで)みんなすごく楽しそうにやってたので、うらやましいと思っていましたし、自分も(日本代表チームに)戻りたいという思いはすごくありました。ただ、チーム(レアル・ベティス)で試合に出られてなかったし、左サイドには中島翔哉も原口元気もいましたから、難しいかな、というのはありました」

「今回はこういう形(追加招集)で呼ばれましたけど、しっかりチャンスだと思って。ただ一番はチームのためにやることとチームが勝つことなので、しっかり表現できるようにやっていきたいと思います」

「感覚としてはみんな合うメンバーだと思ってますし、そういうメンバーを森保監督も集めてやっていると思うので時間が動向というのはあまり関係ないと思いますし、どういう選手とでもやっていけるのが自分の特長で、周りといいチームワークで崩してけるのが自分の特長なので、そういうのを出していければいいかと思います」

乾は答えている間、ずっと表情が固かった。それは追加招集でやっと呼ばれたという、今の乾の置かれている立場を表しているのだろう。しかし、ワールドカップ直前まではメンバー外かもしれないという立場だった乾が、本大会では活躍している。今回もまた同じことが起きても何ら不思議ではない。

【森雅史/日本蹴球合同会社】