有職者の3人に1人が「バイト経験あり」。家計のために副業を余儀なくされる実態が明らかに

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「複業」が叫ばれ収入形態を複数持つことを推奨される昨今。その名のとおり、会社員をやりつつアルバイトに身をやつす人々も……。まさに「働き方改革」の裏街道に横たわる阿鼻叫喚。今回はアンケートを実施、その実態に迫った。
―中年の副業バイト事情を調査してみた!―
※無作為に選んだ全国20〜50代の有職者男女200人を対象に集計。
◆Q1 終業後に、アルバイトをしている、または行った経験がありますか?
はい 29% / いいえ 71%
 アンケート事前回答に応じた200人中、およそ3割が終業後に単純労働系のアルバイトを行っていると回答。限定的数値とはいえ、3人に1人が心身ともに負担の大きい単純労働をせざるを得ない事情を抱えていることになる。これも「複業」時代のスタンダードと言えるのか
◆Q2 あなたの本業を教えてください。
会社員(正社員)58%
会社員(契約・派遣社員)10%
公務員(教職員を除く)5%
自営業5%
自由業3%
医師・医療関係者2%
経営者・役員1%
その他16%
 兼業アルバイトを行っていると答えた人の多くがなんと正社員。派遣や契約社員を含めると約7割が会社員兼アルバイターであった。
 厚労省のいう「複業が当たり前の時代」「スキルアップ副業」の実態はさほどキラキラしていなかった!? 会社員であるほど食えない時代の到来か
◆Q3 アルバイトを選んだ理由を教えてください
会社の給料だけでは厳しいため 39%
家計のため 15%
他にスキルがないため 8%
投資やアフィリエイト、ネットオークションなどに比べて手っ取り早いため 7%
借⾦返済のため 5%
夢や目標のため 5%
その他 21%
「会社員の給料だけではやっていけないため」が多くの割合を占め、「家計のため」を含めると半数以上。たとえ会社員といえど、決して安泰ではないことを窺わせる陰鬱な結果に。
 ごくわずかな比率で「夢や目標のため」とポジティブなものもあるが、兼業バイトは基本的に苦役だ
◆Q4 アルバイトをする上で最も辛いことはなんですか?
体力的問題 39%
あてはまるものはない 23%
会社との両立 15%
思うように仕事が見つからない 10%
若いスタッフとの確執 3%
職務経験が生かされない 2%
仕事が覚えられない 1%
その他 7%
 終業後となると夜勤が多いため、やはり体力問題が一番のネック。「働き方改革」では会社の副業規定が許せば起業するなどの選択肢もあるが、アルバイトであればそのリスクなくして収入になる分、犠牲になるのは己の体力である。うまいこと条件に合う仕事を探せないジレンマも……。
 こんな状態では「働き方改革」もへったくれもないだろう。
◆職種や負担についての現実
 必要に迫られて複業を余儀なくされる実態が明らかになったところで、そんな複業アルバイトの職種と仕事を選んだ動機について、アンケート結果から抽出した声を見てみよう。
【職種選び編】
 まず、シフトが組みやすかったり、家から近い、時間の融通が利くなどの理由からは「コンビニ」(男性・33歳ほか)、「新聞配達」(女性・33歳)、「ファミレス」(男性・41歳)、「ティッシュ配り」(男性・30歳)などが挙げられた。
 給与面では「運送業」(男性・54歳ほか)、「警備員」(男性・43歳ほか)、「郵便物の仕分け」(女性・53歳)、「工場」(女性・44歳)があった。変わり種では、会社員でありながら「歯科でバイト。歯科医師資格を持つため」(男性・43歳)という例。なぜ、本業で歯科医師をしないのか……。逆に、医療関係者でありながら「前からやっていたから」という理由で「公営ギャンブルのバイト」(男性・33歳)というケースも。「好きだから」という理由で「ラーメン屋」(男性・31歳ほか)も。どうせ苦しむなら好きなことをやりたいということだろう。