好きなことが職業になるって、すごく幸せ。羽ばたき続ける20歳、中川大志の現在地。

夕暮れのやわらかな光に包まれ、カメラの前に立つ中川大志。王子感漂ういつもの笑顔は変わらないが、時折、驚くほど大人の表情を見せる。

若干20歳でありながら、芸能界デビューからはすでに10年。等身大の青年から戦国時代の気品ある若君、頭脳明晰で武芸に秀でた生徒会長まで――多彩な役柄を演じて積み重ねてきた経験が、その落ち着いた印象を形作っているに違いない。

晴れて成人を迎えた中川は、これからどんな新しい顔を見せてくれるのだろう。

撮影/アライテツヤ 取材・文/江尻亜由子

「2019冬のドラマ」特集一覧

英語を話すシーンでは、先生とセリフを考えた

1月10日スタートのドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)。情報を操作し巧みに世論を動かす、「スピン・ドクター」という役割を担う弁護士事務所の活躍を描く。主人公の氷見 江(ひみ・こう)役は竹内結子。中川が演じるのは、アメリカでも最難関のロースクール出身でありながら、どこか抜けている駆け出し弁護士・藤枝修二だ。
今回は弁護士役ですが、台本を拝見すると、専門用語はそれほど多くない印象を受けます。
危機管理部という部署なので、法廷に行く弁護士ではないんですよね。僕も台本を読むまでは、難しいセリフを覚悟してたんですけど(笑)。台本を開くたびに専門用語をリサーチして…ということはあまりないですね。今までにないリーガルものだな、というか。
役作りで準備したことはありますか?
英語の練習だけは、ちょっとしました。もとからやっているんですけど、ハーバード大学卒業っていう設定で、英語を話すシーンが少しだけあったので。英語の先生と一緒に、セリフを考えたりもしました。

でも基本的には、そんなに技術的な準備はないですね。ただオリジナルのストーリーなので、キャラクターをどう作っていくかという部分は時間がかかりました。
高校生役が多いところから急に社会人役ですが、スーツをびしっと着た感想は。
僕はけっこう、黒とか紺とか、いわゆる普通のスーツを想像してたんですけど。今回、キャラクターコーディネイトということで、スタイリストの三田真一さんが全部衣装の監修をされてるので、めちゃくちゃオシャレなんですよね。

そこも毎週楽しみにしていただけるポイントだと思うし、セットもすごいカッコいい雰囲気です。海外ドラマっぽくて、洗練された感じなんですよ。
楽しみです! 年明けには成人式を迎えられますが、そこでスーツを着る予定は?(取材が行われたのは12月上旬)
成人式に出られるのかどうかすら、わからないんです(笑)。ただスーツは、普段はほぼ着ないですね。冠婚葬祭、くらいです。
そうなんですね。撮影現場の雰囲気はいかがですか?
みなさんと盛り上がれて楽しいです! 毎日、「あそこのごはんがおいしい」とか、健康にいい食べものや飲みものの話をしてます。とくに盛り上がるのは、ごはん屋さんの話ですね。お腹がすいたらごはん屋さんを調べて、「ここの店いいね」とか(笑)。
主演の竹内結子さんとは2016年の『真田丸』以来の共演ですよね。
2回目の共演なんですけど、変わらないですね。…っていっても、その感じがわからないですよね(笑)。前回は親子役(淀殿と豊臣秀頼)をやらせてもらったんですけど。

とにかくもう毎日美しくて、ため息が出ますね(笑)。そして本当にカッコいいんですよ! テキパキしていて、「あぁ疲れた…」みたいにぐでんとしたところを、現場でも前室でも見ないですし。
早朝から深夜まで撮影することもあるかもしれませんが、長時間でそれってスゴいことですね。
そうなんですよね。座長がいつもスッと立っていらっしゃるので、僕たちもそこについていこうと思えるんです。

中学2年生の頃には、「この仕事しかない」と感じていた

中川さんは小学4年生のときに、親御さんと一緒に行った原宿でスカウトされたんですよね。2009年に芸能活動をスタートさせ、今年の2019年で10周年になります。デビューからは、どんな10年間でしたか?
10歳でこの世界に入ったので、最初の頃のことはあんまり覚えてないんです。ふわっとしてるんですよね(笑)。最初は、お仕事だなんて思ってもいなかったです。ただの習いごとですよね。普通に習いごとが1個増えるくらいの感覚で。
当時を振り返って、つらかったことや苦しかったことはありますか?
10年のうち8年は学業との両立だったので、それが一番大変でした。環境もどんどん変わっていく時期でしたし。
テレビで知名度が上がったことで、周りの反応が変わったりも?
そういうところは、僕はすごく同級生や先生に恵まれてました。もとから知ってる人たちは、(中川さんへの接し方が)全然変わらなかったですね。だから学生時代は本当に楽しかったですし、学校と仕事とのギャップに悩むこともなかったです。
最初は習いごと感覚だったということですが、ご自身の中で「この仕事を一生やっていくんだ」という“転機”になった作品や出会いはありますか?
うーん…、これっていうのはないですね。中2くらいのときには「これしかない」と思ってました。でも、何かキッカケがあったわけではなく、気づいたらそうなってたっていう。

そのときは、ですけどね。現場がすごく楽しかったし、「やめたいな」と思ったこともないです。(芝居は)ずっと好きなことだし出会ったのが早かったので、だんだんそこ以外にいる自分が想像できなくなってきて。
20歳というと「これからの進路はどうしよう」と悩む時期だと思いますが、早くから決まっているのはスゴいことだと思います。
高校までは「職業:学生」なので、そこまで深くは考えてなかったんですよね。ただ、みんなが卒業前に「どこに就職しようか」、「どこの大学に行こうか」って言ってるときに、僕はもうとくに考えることもなくて。

仕事を続けながら大学や専門学校に行こうかなとも思ってたんですけど、それもやめて。この仕事が自分の本当の職業になったときに「あ、自分の好きなことが職業になるって、すごく幸せだな」と思いましたね。

Q.自分クイズです。4年前のブログに綴った座右の銘は?

突然ですが、ここで中川さんの過去の発言からクイズを出題します!
一番イヤだ、それ!!(笑)昔の自分のインタビューって、本当に恥ずかしいんですよね。「何言うてんねん!」って思いますもん!(笑)
さっそく、第1問に行かせていただきます(笑)。「4年前のブログで、座右の銘を何と答えていたでしょうか?」
「当たって砕けろ」じゃないですか?(即答)
正解です! そこは、今も変わらないですか?
そうですね。基本、砕けないほうがいいんですけど(笑)。でも、行ってみないとわからないし、始まらないし。失敗したとしても、それはそれで経験として積み重なっていくから結局プラスだと思っているので。

次に同じようなことがあったら、またその経験が活かせるっていうのもあるし。とにかくまだ経験が少ないので、これから積み重ねていくしかない。やってみるしかないよねって考えているんです。
では第2問。2016年にライブドアニュースのインタビューに初登場。そのときに恋愛に関する名言が飛び出しておりまして。「すべての恋は○○からはじまる」、○○に入るものは何でしょう?
「片思い」じゃないですか!? 映画『全員、片思い』のときですよね。今、思い出しました!
素敵な言葉ですよね。
あ、でもそれ、ふざけて言ってるヤツです(苦笑)。そういう名言を作るのが好きなんですよ。名言っぽいんだけど、よくよく考えてみたらそんなに深くないっていう(笑)。友達と「名言作りゲーム」って言って遊んだり、ヒマなときに考えたりするんですよね。
なるほど。そのなかで最近のヒット作ってあります?
最近のヒット作ですか…!? うーん、もうね、覚えてすらないんですよ。思いついたものを、その場でぽーんって適当に言ってるだけなので。たぶん「片思い」もそのとき思いついたのかも。
では今、「名言っぽいことを言ってください」と無茶ぶりすると…?
僕が最近、本当に意識していることなんですけど……「一番怖いのは、冷えと乾燥」。
(笑)。たしかに、刺さる名言ですね。冬は苦手ですか?
好きなんですよ。でも、身体が冷えると血流も悪くなって肩こりしちゃうし、あと乾燥は怖いですね…(笑)。のどが大切な仕事ですから、風邪をひいちゃうと現場が本当につらいんです。休めないし…。だから、それだけは気をつけよう、と。
それを心に留めて、日々撮影をがんばっていらっしゃるんですね。
手洗いうがいに始まり、アレルギーが出やすいホコリっぽいところでは、マスクをつけたり…。ハウスダストやダニとかで、肌が荒れちゃったりもしますもんね。

あとは冷えと乾燥対策として、加湿器で加湿しまくる。まぁ危機管理部の一員ですから。危機管理ですよね、つねに!(笑)
中川大志(なかがわ・たいし)
1998年6月14日生まれ。東京都出身。B型。2009年に俳優デビュー。NHK連続テレビ小説『おひさま』、NHK大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』、『平清盛』、『真田丸』、ドラマ『家政婦のミタ』、『水球ヤンキース』、『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』など多数の作品に出演。映画『きょうのキラ君』、『ReLIFE リライフ』、『虹色デイズ』、『覚悟はいいかそこの女子。』では主演を務める。2019年1月14日には、写真集『maka hou』が発売する。

「2019冬のドラマ」特集一覧

出演作品

ドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』
1月10日(木)スタート!
毎週木曜日 夜10:00〜 フジテレビ系にて放送
https://www.fujitv.co.jp/QUEEN/

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、中川大志さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2018年1月10日(木)12:00〜1月16日(水)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/1月17日(木)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから1月17日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき1月20日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
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