マリナーズ入団会見に臨んだ菊池雄星(右)とスコット・サービス監督【写真:AP】

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西武時代には助っ人とコミュニケーションはかり、英語力を磨いた

 西武からポスティングシステムを利用してマリナーズへの移籍が決まった菊池雄星投手。3日(日本時間4日)に本拠地T-モバイルパークで行われた入団会見では、冒頭の挨拶から地元メディアとの質疑応答までのほとんどを英語でこなし、周囲を驚かせた。

 それは、マリナーズ関係者も同様だったようで、地元紙「シアトル・タイムズ」が「66歳の代理人スコット・ボラスでさえ感銘を受けた」とする記事を掲載している。

 その記事の中では会見に同席していたジェリー・ディポトGMのコメントを紹介。「会見の対応の仕方に魅了された。我々は非常に知的で品性のある選手だということは分かっていた。しかし実際は、彼はそこに座り英語でやり遂げた。驚くべきことだと思う。彼は英語に取り組んでいた。素晴らしかった」と、英語で会見を行った菊池を称賛した。

 また、スコット・サービス監督も左腕の人間性を高く評価した。1日に菊池とディナーを共にした指揮官。その席で左腕は、会見の冒頭を英語で行う意図を伝えており、サービス監督は「英語で行うと彼は言っていたが私は『見てみようじゃないか』といった感じだった。そして彼はやった。本当に感動した。彼は本当に賢く、さらに良くなりたいと思っている」と語っている。

 かねてメジャー挑戦への希望を抱いていた菊池。将来的な渡米を見越して、以前から英語の習得に励んできた。プロ入りから9年間在籍した西武では外国人選手とコミュニケーションをはかり、今季もウルフら助っ人と食事に出かけるなどし英語力に磨きをかけてきた。メジャーリーガーとしての第一歩で、その努力がまずは成果として現れた。(Full-Count編集部)