日本代表の西野朗前監督が「ロシアW杯に招集したかった3名」

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日本代表の前監督である西野朗氏が、2日放送のNHK(BS1)「激白!西野朗×岡田武史〜サムライブルーの未来〜」に出演。

早稲田大学での後輩である岡田氏との対談でさまざまなテーマについて話したが、その中で「ワールドカップに招集したかった選手」を明かした。

今野 泰幸(ガンバ大阪)

日本屈指のユーティリティープレイヤーは、やはりどの指揮官からも必要とされる存在だったようだ。

2010、2014年のワールドカップに連続出場した今野は、ヴァイッド・ハリルホジッチ体制でも重要な選手と考えられた。その後、2018年のシーズン開幕前に右足を負傷し、さらにハリルは解任されてしまうが、それでも西野氏はガンバ大阪で三冠を達成した時の教え子である35歳を35名の予備登録リストに選出する。

しかし結局5月に手術することになり、23名の最終メンバーに彼を入れることはできなかった。

堂安 律(フローニンゲン)

森保一監督が率いる日本代表で猛威を振るうのが中島、南野、堂安の“BIG3”。西野氏によれば現在でもなぜその選手たちを招集しなかったのかよく聞かれるという。

中島については当時の記者会見で「ポリバレントではない」と発言し物議を醸したが、オランダで活躍し待望論が出ていた堂安については少なくとも35名の登録リストには入れようとしていたという。

しかし西野氏によると、クラブ側から23名入りする確約がなければ出せないと言われ断念したようだ。FIFAの規定ではクラブはワールドカップの招集を断ることはできないが、予備メンバーはその対象ではなかった…ということだろうか。

なお、南野は招集について言及されなかったが、現在の彼については「元々ダイナミックさはあったが、得点を取れるようになってきた」と評価していた。

小林 悠(川崎フロンターレ)

J1連覇を達成した川崎フロンターレで一昨年23ゴール、昨年も15ゴールを記録した小林悠。

国内で常に安定した成績を残す彼は、2014年に日本代表へ初選出されて以来、定着こそしていないものの定期的に招集されている。

西野氏も小林の招集を望んでいたが、直前に左ふくらはぎを痛めガーナとの壮行試合でメンバー外に。自身は回復を目指したが、結局、最終メンバーに入ることはできなかった。

小林は森保体制の初陣となったコスタリカ戦でも1トップを務め“新BIG3”の誕生をサポートしたが、その後も怪我で代表を離れ、今回のアジアカップも選出を逃している。