誰にでも理想の髪のイメージってありますよね。CMに出てくるようなさらさらで指通りが良い、健康的なツヤのある髪。そんなシルキーなツヤ髪に憧れるけど、現実はブラシが通らず手触りもキシキシ…。

カラーやパーマを繰り返したことによるダメージは髪に蓄積されてしまうため、パサパサ髪を卒業し、理想の髪の毛を生み出すには、正しいケア方法を実践して頭皮環境を整えることがとても重要なのだそう。そこでヘアケアブランド「Goldwell」のヘアアーティストであるスティーブン・ピッチャーノさんが、シルキーな髪を手に入れるための6つの方法をコスモポリタン アメリカ版に教えてくれました。

「キューティクルは髪の保護をしていて、瓦のように重なり合って層を作っています。ツヤ髪の条件は、キューティクルの向きがキレイに根元から毛先に下向きに揃っているかどうかに左右されます。髪質が整うことで光が反射し、見た目にも美しいツヤが叶うのです」とスティーブンさん。

ダメージヘアで悩んでいる人は、毎日のストレスから解放されるヒントが見つかるはず。

1. 正しい方法でシャンプーする

ありがちなシャンプーの間違ったやり方は、毛先まで洗いすぎてしまうこと。毛先をガシガシと頭皮と同じ要領で洗ってしまうと絡みやすくなり、乾燥がエスカレートしてしまう原因に。毛先は特にダメージを受けやすく、乾燥しやすいので、気をつける必要があるそう。特にパーマの人は要注意なのだとか。「ストレートヘアの場合、頭皮から出る皮脂による油分が毛先まで素早く届きますが、パーマをかけていると、髪がくねっているため油分がなかなか毛先まで行き届かず、特に乾燥しやすくなります」。

必要以上に皮脂を洗い流さないようにするためには、使用アイテムの見直しも大切。毛先が乾燥している人は、クレンジングコンディショナーがオススメとのこと。頭皮が本来持つ保護機能を余分に洗い流さず、ケアができるそう。

2. 正しい方法でブラッシングする

スティーブンさんいわく、多くの人はブラッシングに対する意識が足りないそう。

「濡れた髪をヘアブラシでブラッシングした時に、“ブチブチッ!”という音が聞こえていたとしたら、それは切れ毛が発生したという証拠です。この行為はキューティクルを滑らかにするどころか、その表層を傷つけているのです」

では、髪のもつれを優しくほぐすには? スティーブンさんがオススメするのは、濡れた髪のときはコーム(櫛)を使い、乾いてからヘアブラシを使うという方法。コームで濡れた髪を梳かす際には、根元から毛先にかけて行うと髪を傷めてしまうため、まずは毛先から始めて、それから髪の真ん中、最後に頭頂部へと移動して梳かすと良いのだとか。

3. Tシャツで髪の毛をドライ

シャンプー後にタオルでゴシゴシと髪をこすってしまうと、摩擦によって髪が傷むそう。濡れた状態の髪の毛はキューティクルが剥がれやすくなっているので、大きな衝撃を受けると壊れてしまい、パサつきの原因に。「髪の毛にとって、摩擦を控えることが大切です。髪の毛が絡まりやすい人はキューティクルが逆立っているからです。開いたままのキューティクルを引き締めれば、さらさらの髪が手に入ります」と、スティーブンさん。タオルだと摩擦を起こしやすいので、タオルよりもっと柔らかい素材である綿のTシャツで拭くと、髪が傷みにくいとのこと。ゴシゴシと擦るのではなく、Tシャツを髪の毛に巻いて水気を取るようにするのがポイントです。4. 枕カバーをシルクに

朝起きると髪の毛がパサパサ…その原因は枕カバーかも。実は寝ている時こそ髪にとって大切な時間で、コットン製の枕カバーを使っている場合は、シルク製に変えると嬉しい効果があるそう。コットンは吸収性が高いので、髪から水分を奪い取り、乾燥させてしまいやすいのです。シルクの滑らかな質感は摩擦が少ないため、さらさらな髪をキープできるはず。

5. ドライヤーの最後には必ず冷風をあてる

髪を乾かす最後に冷風を使用することで、髪が傷みにくくなるそう。面倒でもこのひと手間で仕上がりに大きく差が出るとスティーブンさん。冷風でキューティクルを閉じると、髪の毛から水分が逃げるのを防ぎ、髪が広がりにくくなる上、ボリュームダウンが期待できるのでスタイリングも簡単に。「冷風をあてる際にはノズルを付けて、根元から毛先に向かってしっかりとコントロールしてください。逆方向から風を当ててしまうとキューティクルが開いてしまいます。手で髪を掻き上げ、毛先に向かって指を閉じながらキューティクルを引き締めるイメージを持って乾かしてください。冷風で冷やすとつややかな髪に導くことができます」。

6. 栄養バランスの良い食事を摂る

「ツヤ髪に欠かせないのが潤い。良質な脂質を摂ることが髪の毛にも良いとされています。日々の食事から十分な脂質を摂取していなければ、髪の毛にも栄養素は届きません。食事から見直さないことには、髪質改善は望めないのです。ナッツ、アボカド、サーモンなどに含まれる良質な脂質は美しい髪を叶える食べ物です。オメガ3のサプリメントでも十分です」と、スティーブンさん。さらに、水をたくさん飲む習慣が美髪に繋がるとも教えてくれました。「当たり前のようですが、カラダが水分不足の状態だと、肌だけでなく髪の毛も乾燥します。水を飲まずに、体内が水分不足になると、細胞にも水分が届きにくくなるのです。表面的なケアだけでなく、内面から水分や脂質を取り入れることを意識してみてください」。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Maiko Izumina

COSMOPOLITAN US