2017年8月に対戦したマクレガー(右)とメイウェザー【写真:Getty Images】

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過去に対戦したマクレガーがメイウェザーを挑発

 格闘技イベント「RIZIN.14」(さいたまスーパーアリーナ)でキックボクシングの那須川天心(TARGET)とのエキシビジョンマッチで1回2分19秒でTKO勝ちを収めたボクシング元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)。わずか139秒で10億円ともいわれるファイトマネーを荒稼ぎした「Money(金の亡者)」だが、かつてのライバルが“10億円は安い”とばかりに挑発している。

 かつてパウンド・フォー・パウンド最強と呼ばれた50戦全勝王者の強さは異次元だった。メイウェザーは大晦日のリングで那須川を笑いながら子供扱いし、900万ドルとされるファイトマネーを楽々とゲットした。

 これに噛みついたのが、総合格闘技のスーパースター、元UFC世界ライト級王者コナー・マクレガー(アイルランド)だった。

「あの900万ドルじゃあ、私のリストのトップにそこまでいられないよ、小僧」。大晦日の那須川戦後、「フォーブス」というハッシュタグとともに、自身のツイッターでこう記した。

 メイウェザーは米経済誌「フォーブス」が昨年6月に発表した世界のスポーツ選手長者番付で堂々のトップに輝いた。収入はなんと2億8500万ドル(約313億5000万円)だったが、その収入の大半はマクレガーとの全世界注目のメガバトルによってもたらされたものだ。

英紙も特集「マクレガーは不満を抱いているようだ」

 17年8月にボクシングルールによる公式戦で激突し、メイウェザーは10回1分5秒でTKO勝ち。このメガマッチでメイウェザーは110億円のファイトマネーを稼いだとされる一方、マクレガーも大金を手にした。この年、9900万ドル(約109億円)の収入で、フォーブス誌の長者番付で4位に入ったマクレガーだは今回の那須川戦で宿敵が手にした10億円では、長者番付1位の座は死守できないと揶揄した格好だ。

 マクレガーはメイウェザー対天心戦決定後に、自身のインスタグラムで「東京は熱くなるのか? (メイウェザーの)隣にいる男は誰なんだ」と煽っていた。那須川もインスタグラムで「ハロー、Mr.マクレガー。僕の名前はテンシン・ナスカワ。僕はジャッキー・チェンではない。君の敗北のリベンジを果たすことを約束するよ。僕の戦いを見ていてくれ」と反応する一幕もあった。

 英地元紙「メトロ」も投稿を受け、「コナー・マグレガーはRIZIN.14でのフロイド・メイウェザーのテンシン・ナスカワ戦のKO劇を攻撃する」と特集。「マクレガーはミスマッチながらメイウェザーと真正面から激突した。そして、ライバルがわずか139秒間の仕事で900万ドルを手にしたことに不満を抱いているようだ」と記事では報じている。

 エキシビションで10億円をゲットしたメイウェザーには海外メディアから批判も集まっているが、メガバウトの収益で長者番付をともに駆け上がった男は10億円では不十分と挑発。那須川戦の波紋は広がり続けている。(THE ANSWER編集部)