シンガーソングライターの米津玄師が12月31日放送の『第69回NHK紅白歌合戦』に出演し、初めてテレビで歌唱した。故郷・徳島から生中継で歌声を響かせると大反響を起き、一夜明けて新たな年を迎えても収まることはない。

 米津は紅白で今年最大のヒット曲である「Lemon」を歌唱した。徳島の美術館から生中継でつながり、厳粛な雰囲気のなかで腹の底から湧き出すような力強い歌声を響かせた。

 歌唱中には世界的ダンサーの菅原小春がアグレッシブなダンスを披露。描き出されれた独特の世界観が画面いっぱいにあふれていた。

 その紅白では「Lemon」だけではなく、米津が作詞作曲した「打上花火」を初出場のDAOKOが熱唱。さらに、米津がプロデュースしたNHKの東京オリンピック・パラリンピックの応援ソングである小学生ユニット・Foorinの「パプリカ」も登場するなど、“米津尽くし”の一面もあった。

 米津の歌唱中からネット上は大きく沸きかえり、公式ホームページはアクセスできない状態が続いた。

 歌唱後にはNHKホールにいる総合司会の内村光良らとコミュニケーションを取り、内村は「米津さんがしゃべってる!」と驚きの声。初のテレビ歌唱、それも生歌の披露にネット上は衝撃で包まれ、ツイッターなどには米津に関するワードが続々と登場するなど話題を広げた。

 そして、新たな年を迎えた1月1日、その反響は収まる気配がない。

 ツイッター上には「録画で紅白観てて、米津玄師で泣くなど(酔ってる)」「昨日の米津さんの余韻が抜けない…」「素晴らしいアーティストはたっくさんいたけれど、米津玄師良かったなぁ。神々しかった」「これから、また昨日の見ちゃう…」などと、録画を観たとする声をはじめ、改めて米津の歌唱を思い返しため息をつくコメントが多く見られる。

 さらに、「米津さんのlemon聞いて余韻に浸ってたらお父さんが覚えたから今度二人で歌う」「親子で米津さんトークしてます。ハチさん時代の曲もいいので 皆聴いてほしいな」などと、近しい関係者や友人同士、さらにSNS上などを通じて米津の話題が取り上げられているようだ。

 米津は紅白出場後に自身のツイッターを更新。「紅白歌合戦ありがとうございました。来年もよろしくお願いします」とメッセージを寄せている。

 このツイートの反響は大きく、1日午後6時時点で、返信は1万6千件、リツイートは13万6千件、そして「いいね!」の数は58万6千件という破格の数字を記録。

 また、「米津玄師」というワードでのつぶやき数は放送直後から20万件に至ったが、一夜明けても収まらず、常時30万件を記録していた。

 2018年と2019年、“米津で終わり、米津で始まった”人は多そうだ。