普段映らないものまで映ってしまう!? 知られざるデジタルアウターミラーの裏側とは!?
日本車では初めて、レクサス「ES」に採用されたデジタルアウターミラーだが、高級車なうえ、設定も698万円もする最上級グレードの「ES300h "version L"」のみ、さらに21.6万円のオプションのため、なかなか実際に目にする機会も少ないだろう。

そこで、今回は知られざる!?デジタルアウターミラーの裏側をご紹介しよう。



裏側と言いつつ、まずは正面。

通常のドアミラーの上半分がなくなった程度の大きさで非常にすっきりしている。室内からの死角も減りそうだ。

仕様はなぜかメッキタイプ。メッキのミラーといえば、フェンダーミラーのクルマや昭和の高級車などで多く見られたが、最近の標準モデルはボディー同色が大半となっている。

メーカーオプションなので、カラーバリエーションを増やすと在庫効率が悪いなどという理由ががあったのかもしれないが、デジタルアウターミラー自体は薄型でメッキ部分が多くないので、デザイン的には悪くない。

そしてこちらが下側。

側面のウインカーの他、ウエルカムランプ、パノラミックビューモニターのカメラなどが内臓されている。

ミラーがないのだからもっとコンパクトで細くて良いのでは!?とも思っていたが、実際のところ、さらに小さくできる余地はあるものの、従来からある様々な機能を内蔵するためにはある程度の大きさが必要となるだろう。



ドアミラー同様に、デジタルアウターミラーもたたむことができる。

ドアミラーと比較するとコンパクトにはなっているが、張り出しのイメージは、ドアミラーとはそれほど大差がないように感じられた。



側面からみると、カメラが車内をのぞき込んでるようにも見える。

折りたたんだ状態では、カメラはキャンセルになっているのだろうと思い込んでいたが、、、。



実はモニターには、折りたたまれている状態でも、しっかり映っていた。

ドアミラーの場合も、無意味な景色が映っているのだが、モニターに無意味な画像が映っているのは不思議に思えた。



助手席側も同様に天井付近が映し出される。

ドアミラーの場合は、通常この位置は映らないので、座高の高い人などは、意図せず頭が映し出されそうだ。このクルマに乗せてもらうときは、髪型も整えておきたい。



助手席に乗って、非常に斬新に感じたのは、モニターが正面ではなく、真横に近く向いているということ。

昔のモニターでは、視野角の関係で何も見えなかったと思われるが、最新式のモニターなので、横からでもモニターの画像を見ることができる。

そのため、降車の際に、自転車などがいないかどうかを助手席の人がしっかり確認して、安全にドアを開けることができそうだ。



このメリットは後席からも享受できる。

後席からドアミラーを見ると、角度によっては車両側面後方を確認することができないが、モニターの場合は、乗車位置にかかわらず、車両後方が見えるので、より安全に降車することができそうだ。



画像のように、モニターにドアが開いていることが警告表示されているので、半ドアなどの時に便利だ。

ドアミラーにも様々なワーニングがついているが、モニターの場合さらに詳しい情報を表示することもできるので、例えばドアの下の水たまりを確認できるなど、今後の展開が楽しみだ。



最後に操作部。

ここにもデジタルアウターミラーらしい特徴があるのではないかと期待したが、残念ながら一般的なドアミラーモデルと全く同じ、折りたたみや位置合わせのボタンが並んでいる。

自動車は、様々な人が安全に使うことができる必要があるので、オーソドックスなスイッチを使っている点は理解できる。

ただ、デジタルアウターミラーならではの機能がさらに進化した際に、このあたりのスイッチの進化も期待したい。

話は変わるが、ミラーがないはずなのに、デジタルアウターミラーという名称となっている点について、読者の方々は少し違和感を感じないだろうか。

本来は、ミラーレス一眼と同様にミラーレスなので、ミラーレスドアカメラという方がマッチする気もするが、ドアミラーの置き換えという意味合いを強調したかったのか、その名前にした理由が気になるところだ。ただ、今後同様なカメラが各社出そろって、一般化した際に、最終的にどのような名前で定着するのか興味深い。

残念ながらデジタルアウターミラーの今後をAutoblog 日本版でご紹介することは難しいが、東京モーターショー2019でも採用モデルの登場が期待できそうなので、次にどのようなニュータイプが登場するのか、その裏側も注目して欲しい。

(※価格はすべて消費税込)