TVドラマを起点に活躍の場を広げ、コミカルなキャラクターやアクションもこなす女優・戸田恵梨香。そんな彼女が出演するおすすめ映画をまとめてご紹介。

戸田恵梨香 プロフィール

戸田恵梨香は1988年8月17日生まれ、兵庫県神戸市出身。身長164cm。

小学生の頃から関西で芸能活動を始め、中学卒業を機に上京。2005年に第26回「ビクター・甲子園ポスター」のキャンペーンモデルに選ばれ、タイアップ企画としてショートドラマ『Calling you』に初出演。

2005年に木村拓哉主演のTVドラマ『エンジン』で脚光を浴び、『野ブタ。をプロデュース』『ギャルサー』など、立て続けにドラマ出演を果たす。2006年『DEATH NOTE デスノート』で映画初出演、2007年『うに煎餅』で映画初主演を務め、2009年にはエランドール賞 新人賞を受賞する。

その後も『ライアーゲーム』『SPEC』『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命』など、TVドラマとして人気を集め、劇場版になる作品に数多く出演。

また2018年には、『無限の住人』で第6回ジャパンアクションアワード ベストアクション女優賞優秀賞を受賞したほか、フランス化粧ブランド「ランコム」のミューズに就任するなど、年齢を重ねるとともに活躍の幅を広げている。

『DEATH NOTE デスノート』(2006)

週刊少年ジャンプで連載されていた大場つぐみ・小幡健の大人気コミックを実写映画化。名前を書くだけで人を殺せる『デスノート』を持つ天才青年と、それを追うもう一人の天才青年の攻防を描く。

戸田恵梨香は天才青年・キラ(藤原竜也)に味方するもうひとりのデスノート所持者・弥 海砂を熱演。映画初出演の本作での初々しい演技を見せている。この10年後、同役で『デスノート Light up the NEW world』に出演している。

『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』(2009)

週間ヤングジャンプで連載されていた甲斐谷忍の人気漫画の劇場版。正直者の女子大学生と天才詐欺師コンビが、欲望にまみれた騙し合いのゲームに挑む。映画ではゲームを主催する謎の組織の真実に迫る。

戸田恵梨香が演じたのは、バカ正直で人を信じることが取り柄の女子大学生・神崎直。貪欲な人たちの中でもブレないキャラクターと、純粋で真っ直ぐな瞳に魅力が溢れる。

『アマルフィ 女神の報酬』(2009)

『ホワイトアウト』の真保裕一の原作小説を『容疑者Xの献身』の西谷弘監督が実写映画化。イタリアを舞台に、日本人少女失踪事件の謎に迫るサスペンス・ミステリー。

戸田恵梨香が演じたのは、外交官の研修生である安達香苗。仕事は不慣れなながらも、明るく必死に頑張る姿を好演。役作りのために必死で覚えたというイタリア語も披露している。

『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011)

有川浩の短編小説集を、『ボクの妻と結婚してください。』『県庁おもてなし課』の三宅喜重監督が実写映画化。西宮北口駅から宝塚駅までを結ぶ実在のローカル線を舞台に、偶然乗り合わせた人たちの繋がりを通じて、人の温もりを描くハートフルストーリー。

中谷美紀、宮本信子との主演で戸田恵梨香が演じたのは、彼氏のDVに悩む女子大生・森岡ミサ。自身も兵庫県出身ということもあり、関西弁を披露しながらの自然体な演技に、等身大の彼女の姿をも感じさせる。

『SPEC〜翔〜 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿』(2012)

TBS系列で放映された人気TVドラマ『SPEC』のスペシャルドラマ版。監督は堤幸彦。特殊能力による事件を追う、自らも特殊能力保持者の変わった女刑事と元特殊部隊の男性捜査官コンビの活躍を描く。

戸田恵梨香が演じるのは、ドラマでもおなじみの明晰な頭脳を持ちながらガサツで変人気質な女刑事・当麻紗綾。本シリーズは人気を博し、スペシャルドラマ『SPEC〜零〜』、『劇場版 SPEC〜天〜』、『劇場版 SPEC〜結〜 漸ノ篇・爻ノ篇』と続く。

『I LOVE YOU』(2013)

『きいろいゾウ』『余命1ヶ月の花嫁』の廣木隆一が監督を務めた、ソフトバンク スマートフォン向けのアプリ「UULA」のオムニバスドラマ。その中で戸田恵梨香は伊坂幸太郎原作の「透明ポーラーベア」に出演。恋人の突然の転勤によって、遠距離恋愛に不安を感じる女性のリアルで繊細な心情を描く。

戸田恵梨香は、彼氏の優樹(濱田岳)に対して不安な気持ちをぶつける主人公・千穂を好演している。

『エイプリルフールズ』(2015)

TVドラマ『リーガル・ハイ』の古沢良太とスタッフが贈るコメディ・エンターテイメント。エイプリルフールを舞台に、豪華なキャスト陣が繰り広げる「小さな嘘」たちが織り重なり、大きな騒ぎを引き起こす。

戸田恵梨香が演じたのは、エイプリルフールというタイミングで、一夜限りの関係で妊娠したことを牧野亘(松坂桃李)に伝えてしまった清掃員・新田あゆみ。対人恐怖症という特徴的な役柄を見事に演じた。

『駆込み女と駆出し男』

井上ひさしの小説「東慶寺花だより」を原作を、『魍魎の匣』『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督が実写映画化。江戸時代に幕府公認の縁切寺であった東慶寺を舞台に、寺に駆け込むワケあり女の葛藤と、彼女たちの再出発を手助けする男を中心に人間の醜さと美しさを描き出す。

戸田恵梨香が演じるのは、鉄練りで顔に生傷が耐えない上に、不埒な亭主を持つ女・じょご。不憫な環境でも力強く生きる演技が印象的。

『予告犯』

「ジャンプ改」で連載されていた筒井哲也の人気コミックを、『ゴールデンスランバー』『白ゆき姫殺人事件』などの中村義洋監督が実写映画化。法では裁けぬ悪や罪に対して、予告をして社会的制裁を加える犯罪者とそれを追うエリート捜査官の攻防を通じて、社会の光と闇を描き出すクライム・サスペンス。

戸田恵梨香が演じたのは、男社会の警察組織で成り上がってきた女性エリート捜査官・吉野絵里香。正義感溢れるキャラクターとその理由に注目。

『日本のいちばん長い日』

作家・半藤一利を原作に、『駆け込み女と駆け出し男』『わが母の記』の原田眞人監督が実写映画化。いかにして太平洋戦争を終結させたか。昭和天皇による玉音放送がなされる舞台裏で、それぞれの志を胸に奮闘した人々をリアルに描く。

戸田恵梨香が演じるのは、玉音放送を中止させようとラジオ局に押しかけた畑中健二少佐(松坂桃李)らと対峙するラジオ局放送員・保木令子。毅然とした態度をとる、力強い演技が印象的。

『ぼくのおじさん』

北杜夫の児童文学を『苦役列車』『天然コケッコー』の山下敦弘監督が実写映画化。「ぼく」の家に居候する、ぐうたらな伯父さんが、お見合いで会った美女を追い掛けて「ぼく」ともにハワイへ向かうハートフルコメディ。

戸田恵梨香が演じたのは、少しませた小学生のぼく・春山雪男(大西利空)の担任・みのり先生。本作で初の小学校の教師役を演じた。

『無限の住人』

「月刊アフタヌーン」で連載されていた沙村広明の人気漫画を『土竜の唄』『クローズZERO』『13人の刺客』などの三池崇史監督が実写映画化。不死身になった伝説の人斬りと雇い主の少女が、仇討ちのために残忍な剣客集団に挑む時代劇アクション。

戸田恵梨香が演じたのは、遊女にして最強の女剣士・乙橘槇絵。筋肉痛を押して挑んだという本格的な殺陣と美脚を披露。本作で、第6回ジャパンアクションアワード ベストアクション女優賞優秀賞を受賞した。

『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』

2008年にフジテレビ系列で1nd Season放送されて以降、2nd Season、3nd Seasonと変わらぬ人気を誇った医療ドラマを、シリーズ最大のスケールで描く劇場版。患者たちが織りなす人間ドラマと、10年間多くの困難に立ち向かってきた主要人物たちのそれぞれの旅立ちに注目。

戸田恵梨香が演じるのは、プライドは高いが、誰よりも患者想いのフライトドクター・緋山美帆子。ドクター候補生だったTVドラマとは異なり、劇場版では自身のキャリア、恋人との将来、後輩指導など、経験を積んだ者ゆえの葛藤を演じる。

【文/真央masao】

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