提供:週刊実話

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 ポスト安倍にもっとも近い男、自民党の小泉進次郎厚生労働部会長が平成最後の年の瀬を迎えて浮かない表情だという。自ら立ち上げ、強力に推進、次のステップにしようと意気込んだ国会改革が安倍首相や与野党の思惑で全く先が見えなくなっているからだ。

 このままでは「有言不実行の進次郎」「看板倒れの進次郎」というレッテルを貼られかねないピンチだ。これに進次郎氏の父親、小泉純一郎元首相が、安倍首相が元凶とばかりに猛批判を展開、援護射撃で倒閣に躍起となりはじめた。

 まずは、進次郎氏が進める国会改革の中身、そして現在の進捗状況はどうなっているのか。

 今年6月、進次郎氏は超党派の『「平成のうちに」衆議院改革実現会議』を立ち上げている。当初のメンバーは自民党の浜田靖一元防衛相を会長に据え、進次郎氏は事務局長、ほか国民民主党の古川元久代表代行や無所属の細野豪志元内閣府特命担当大臣ら錚々たるメンバーが参加。初会合は100人突破で前途洋々に見えた。

 同会議の提言骨子は(1)党首討論を2週間に1度国会審議のIT・ペーパーレス化などだ。だが、安倍周辺関係者は改革案をこう批判する。
「安倍さんは森友、加計学園疑惑が沸騰当時から、スキャンダル狙いの党首討論に否定的でした。これを2週間に1度、進次郎改革でやられたら連ドラ『安倍叩き』をやるようなもの。たまらん、ということですよ。進次郎氏は国会改革という名のもと、野党議員を巻き込んでいる。そもそも、進次郎氏は先の総裁選で石破茂氏に投票しており、その彼が今度は与野党をガラガラポンして新たな2大政党狙いで国会改革するという情報まである。そんな話に到底乗れるわけがない」