iOS 12.1.2にモバイルデータ通信が繋がらない不具合?世界中から報告が相次ぐ
12月17日(米現地時間)に配信開始されたiOS 12.1.2につき、多数のユーザーから「通信回線につながらない」との報告が世界中で相次いでいると伝えられています。

本バージョンの更新内容の1つは「iPhone XR、iPhone XS、およびiPhone XS Maxのトルコでのモバイルデータ通信に影響する可能性のある問題に対処」とされていましたが、逆にトルコ以外の世界中のiOSデバイスに問題を拡大してしまった可能性が指摘されています。米大手メディアForbesによると、iOS 12.1.2に更新した後にモバイルデータ通信が繋がらなくなっているiPhoneユーザーが、北米や南米、ヨーロッパ、そしてアジアに確認されているとのこと。その中でも、特に北米での影響が大きいとの観測が報じられています。 これらアップル公式サポートのアカウントに訴えているユーザーは、氷山の一角に過ぎないとのこと。Forbesはインドで確認された33件の例も紹介しています。

また、iPhoneやiOSデバイスの種類は特定されていないツイートが多いものの、中にはiPadでの通信障害を訴えているユーザーも存在し、不具合はiPhoneの最新モデルに限られないようです。

記事執筆時点では、この件についてのアップルの公式コメントはありません。同社のサポートTwitterアカウントは、デバイスを再起動して通信キャリアの設定を更新するよう指示していますが、Forbesは効果があった例は確認されていないと述べています。

iOS 12.1.2は、正式配信版のビルド番号が「16C」に対して最新ベータ版が「16D」。つまりベータ版よりも戻っているようにも見えることから、アップルがクアルコム特許の侵害および緊急を要するバグ修正のために急きょ配信したと推測する向きもありました。

すでに次期バージョンiOS 12.1.3の開発者向けベータ版が配信されており、こうした問題についても対応が織り込まれる可能性があります。まだiOS 12.1.2をインストールされていない方は、当面は見送ったほうが賢明かもしれません。