クリスマス用に予約受付中の「プレミアム パーティセット」

写真拡大

ホームパーティーなど人が集まる際の食事の定番とも言えるデリバリーピザ。クリスマスを目前に控えた12月20日(木)、ドミノ・ピザは異例の「お願い」を発表した。「ご法度ではありますが」と前置きされたその内容は、ピザ受け渡しの混雑回避のための利用客への5つの案内だった。

【写真を見る】ドミノ・ピザが発表した「5つのお願いごと」

ドミノ・ピザによると、クリスマスには通常の8倍以上の注文が寄せられ、15分間に100枚以上のピザを受け渡す時間帯もあるという。今年もクリスマス向けの「プレミアム パーティセット」に予約殺到するなど混雑が予想される中、内部のオペレーションの改善のみならず利用客にも協力をあおぐことで待ち時間の解消を図る狙いだ。

「お願い」の1つ目は、少しでも早い事前予約のすすめ。当日の予約であっても、店頭でのその場の注文を受けられない場合や、商品を待つスペースが小さい店舗での混雑を避けることに繋がるという。また、混雑時は店頭でのクレジットカードの支払いを断らざるをえない店舗もあるといい、支払いに関しても事前のクレジットカード決済を推奨している。

2つ目は、事前予約における店舗での受け取り時間の設定について。切りのいい時間帯は予約が集中しやすいため、〇時15分や〇時45分のように時間を少しずらすことで円滑に受け渡しができるそう。また、例年のデータから17時以前ならラッシュを回避した状態での受渡しが可能とのこと。

3つ目は予約した来店時間を守ること。まれに1〜2時間遅れで来店する利用客もいるとのことで、その場合ピザを作り直すため他の客の注文にも影響することがあるという。

4つ目は注文した電話番号を把握しておくこと。パーティーなどでは受け取り人と注文の電話をかけた人が異なる場合があり、受け渡し時にどの電話番号で注文したか確認に時間がかかることがある。誰の電話番号で注文したかに加え、注文内容を把握しておくことで店頭での混乱が避けられるそうだ。

1つ1つは些細な事だが、積み重なれば全体の流れに大きな差が生まれるものばかり。そしてドミノ・ピザは、最後のお願いとして「店舗のクルーに『メリークリスマス』と声かけすること」を挙げている。

「もし可能であれば、ピザのお受け取りの際、ご注文の際、当社の店舗クルーに『メリークリスマス!』とあたたかいお言葉を頂けますと、私共クルーにもクリスマスの素敵な思い出ができることと思います。どうかどうかあたたかい目で見守っていただけますと幸いです」。慌ただしい中では最善のパフォーマンスは発揮できないもの。客側の思いやりや心のゆとりが、商品を早く受け取るなによりの近道なのかもしれない。(東京ウォーカー(全国版)・国分洋平)