米国人の夫をCIA捜査員と信じていた英国人妻(画像は『Daily Record 2018年12月16日付「Scots mum discovers ‘CIA agent’ hubby had THREE other wives and 13 kids」』のスクリーンショット)

写真拡大

完璧な結婚生活を送っていると信じていた妻。しかし夫には、隠された別の顔があった。自らを中央情報局(CIA)捜査員と騙った夫には、他に3人の妻がおり、6人の女性との間に少なくとも13人の子供がいることが判明した。『Daily Record』『The Sun』などが伝えている。

英スコットランド・エディンバラ出身のメアリー・ターナー・トムソンさん(53歳)が米国人ウィリアム・アレン・ジョーダンに会ったのは、メアリーさんが前のパートナーと別れて生後9か月の娘ロビンちゃん(現在19歳)をひとりで育てていた時だった。

オンラインで出会った2人は、しばらくメールのやりとりを続けた。やがてデートを始めると、2週間も経たないうちにジョーダンはメアリーさんに結婚を申し込んだ。当初メアリーさんは断ったが、交際を続けるうちに関係が深まり婚約、2002年10月に2人は結婚した。

一緒になって半年後、メアリーさんはジョーダンの子を妊娠していると知り驚いた。というのもジョーダンは子供の頃のおたふく風邪が原因で無精子になり、子供は一切できないと話していたからだ。メアリーさんはあり得ない妊娠に、自分が浮気をして妊娠したと夫に思われるのではと不安になったという。しかしその後、エイリーちゃん(現在16歳)を出産した。

ジョーダンは、メアリーさんに「英保安局(MI5)に出向しているCIA捜査員」と名乗っており、“指令”のために家を空けることが多いとも伝えていた。しかしそれは真っ赤な嘘でジョーダンはITエンジニアであり、メアリーさんと住んでいた家を空ける時には他の家族のもとを訪れていたのだ。

それとは知らず、完璧な結婚生活と信じ続けていたメアリーさんは、2004年にジョーダンとの2人目の子供ザック君(現在13歳)を妊娠した。しかしこの頃、ジョーダンはメアリーさんに「実は仕事がらみで脅迫されている。金を渡さないと子供たちを殺すと脅されている。なんとか都合をつけられないか」と相談していた。夫をCIA職員と信じ込んでいたメアリーさんはお金を渡さないと子供たちの命が危ないと信じ、生命保険を含め家や車など全ての所有物を売り払って20万ポンド(約2,850万円)を用意した。もちろんこれも、ジョーダンの嘘だった。

メアリーさんがジョーダンの重婚を知ったのは、2006年の4月だった。電話で「あなた、ジョーダンの奥さん?」と尋ねてきたミッシェル・ルイスという女性に、そうだと答えると「そう。私もジョーダンの妻なんです」と返され、メアリーさんは愕然とした。メアリーさんはカフェでミッシェルさんに会い、翌朝の6時になるまで12時間かけて事実を知ることとなった。その後、メアリーさんはジョーダンの電話にメッセージをし、別れを告げた。

ジョーダンは、メアリーさんと結婚生活を送っていた間、他の3人の女性とも結婚しており、合計6人の女性との間に少なくとも13人の子供がいたとされている。結果、重婚罪および詐欺罪、違法でスタンガンを所持した罪、その他の犯罪で逮捕されたジョーダンは5年の懲役刑を受けたが2年半で出所し、その後アメリカへ強制送還された。

しかし再び女性を騙し、2014年〜2017年の3年間はアメリカの刑務所で服役、現在は出所している。メアリーさんは自身の経験を「The Bigamist:The True Story Of A Husband’s Ultimate Betrayal(重婚者−夫の究極の裏切りによる真実の物語)」というタイトルで本にし出版した。

このニュースを知った人からは、「こんなことって本当にあるの!? 顎が外れるぐらい驚いた」「孤独でデスパレートになってたから、こんな男に引っかかってしまったんだろうな」「CIA捜査員と名乗っている時点で怪しまなきゃ」「会ってすぐにプロポーズしてくるような男は危険よ。ここで気付いていればよかったのに」「結婚生活中もいろんな兆候があったんだろうけど、見逃していたんだろうな」「真の被害者はなんといっても子供たちだよね」といった声があがっている。

画像は『Daily Record 2018年12月16日付「Scots mum discovers ‘CIA agent’ hubby had THREE other wives and 13 kids」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)