1.〈Boulangerie Yamashita〉/二宮

4年前、神奈川県・二宮町に誕生した小さなパン屋〈Boulangerie Yamashita〉。焼きたてのパンとこの空間には、地元の人々とシェフが愛するデンマークへの想いが込められています。開店時間の10時前から、ぞくぞくと焼きたてが並べられる。朝一番で来る人も多いため、毎日夕方にはほぼ完売に!ぜひイートイン&持ち帰り用を。

インテリアのほとんどはビンテージのデンマーク家具でそろえ、20代のころに過ごしたデンマークの空気を感じられる空間になった。

パンは3つの生地を使い分け、バゲットやカンパーニュのほか、二宮の特産物にちなんだ品もそろう。価格は手ごろながら、材料を惜しみなく使うのもこだわりだ。

手前右から時計回りに、パン・ド・オリーブ220円、バゲット270円、落花生のカンパーニュ780円、クリームチーズ入りのパン・ド・ミルティユ280円、シナモンロール250円、くるみのカンパーニュ780円(各税込)。

カンパーニュのフレンチトースト2枚600円は生地の旨味がぎゅっ。大磯〈Beans Mart Oikos〉のハウスブレンドコーヒー400円(各税込)。

(Hanako特別編集 FOOD MOOK掲載:photo:Taro Hirano text:Wako Kanashiro)

2.〈ライ麦ハウスベーカリー〉/鎌倉市

フィンランド出身のご主人と奥様の優子さん、2人のパン職人が作る現地スタイルのベーカリー。

ここではライ麦や大麦、オートミールなど様々な種類の麦を使った本場のパンが30種以上も並ぶ。

「フィンランド人はヘルシー志向」とご主人のアキさんは、オートミールや栄養価の高い現地産のベリーなどを一緒に練りこんだパンを、特注の溶岩窯でふっくらと焼く。

しっとり落ち着いた庭を望むイートイン席も好評。

ドーナツ形の伝統パン・レイカレイパや、軽食の一種カリヤラン・ピーラッカなど、ネイティブにとって国民食ともいうべきパン。これが間違いなく日本人の舌にもすんなりと溶け込んでくる。

(Hanako特別編集『最新鎌倉 おいしいものと、花の寺めぐり。』掲載/photo:Shin-ichi Yokoyama text:Kimiko Yamada)

3.〈レストラン スカンディヤ〉/横浜市

海岸通で55年。デンマークを中心としたスカンジナビア料理の専門店として長く愛される店。

お昼時なら10種類からメインを選べるランチコース2,100円をぜひ(写真のメインはスカンディヤプレート)。3種類のニシンを味比べできる「にしんのくんせい ノルウェースタイル」1,300円など一品料理も充実している。

(Hanako1163号掲載/photo : Tomo Ishiwatari text : Hiroko Yabuki)