父親を不起訴処分とした桃園地方検察署(画像は『蘋果日報 2018年12月11日付「9月大女嬰慘被窗簾鏈子勒死 禍首竟是父親幫戴的平安符」』のスクリーンショット)

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台湾で今年7月、お守りの紐が首に絡まり生後9か月の女児が窒息死する事故が起き、その父親が過失致死罪で送検されていた。桃園地方検察署はこのほど、子を失った父親にさらに刑事責任を問うのは忍びないとして、父親を不起訴処分にした。『自由時報』『中時電子報』などが伝えている。

事故が起きたのは今年7月8日。25歳の父親は女児を非常にかわいがっており、廟で買った平安祈願のお守りを女児の首にかけていた。しかし平安を願ったこのお守りが災いとなった。事故当日の朝10時頃、目を覚ました父親は女児がベッドの縁にうつ伏せになって倒れているのを発見した。すぐに119番通報したが救急隊員が駆けつけた時にはすでに心肺が停止しており、搬送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、首に紐が巻きついたことによる窒息死とされた。母親は朝から仕事に出ていたという。

警察の調べによると、女児は父親が寝ている間にベッドから這って窓際へ行き、その際にカーテンを開け閉めするチェーンにお守りの紐が引っかかり、首をきつく圧迫されたために窒息死したということだ。

検察官は、父親が過失を認めており、自責の念にさいなまれていることを考慮し、このたび不起訴処分とした。

画像は『蘋果日報 2018年12月11日付「9月大女嬰慘被窗簾鏈子勒死 禍首竟是父親幫戴的平安符」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)