話題作から名作まで、映画ファンから評価が高いおすすめの人気アニメ映画を15本紹介。

アキラ AKIRA』(1988)

大友克洋監督作。30年前の作品でありながら、現在もなお根強く支持を受けるSFアニメーション。

1988年の第三次世界大戦で崩壊した東京が、復興を遂げたという設定のもと、2019年の“ネオ東京”を舞台にストーリーが展開される。ネオ東京では軍の指揮下で新兵器となる超能力の開発が進められていた。そんな中、進入禁止の高速道路で事故を起こし、負傷した少年が軍のヘリに収容され……。

『時をかける少女』(2006)

『サマーウォーズ』などの細田守監督作。第30回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞受賞。

筒井康隆の同名小説を原作にアニメーション映画化。ある出来事をきっかけに“時間を飛び越える能力”を手に入れた女子高生の友情と恋愛が描かれる青春恋愛ファンタジー。不満解消のために欲望のままタイムリープ能力を乱用してしまうことで、さまざまな騒動が巻き起こる。

『パプリカ』(2006)

SF作家である筒井康隆の同名小説を、『東京ゴッドファーザーズ』などの今敏監督が映像化。

人間が眠っているときに見る「夢」を研究している施設から、夢を共有できる装置「DCミニ」が盗まれてしまう。そこで別人格「パプリカ」となって夢を操るサイコセラピストと研究所のチームが解決策を模索するも、徐々に夢の侵略が現実のものとなり始める。

『サマーウォーズ』(2009)

『時をかける少女』などの細田守監督作。第33回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞受賞。

憧れの先輩から「実家で婚約者のふりをしてほしい」と頼まれた高校生・健二は、長野にある彼女の田舎へ向かう。その翌日インターネット上の仮想空間OZでのトラブルに巻き込まれてしまい、なぜか田舎の大家族と、突如世界を襲った危機に立ち向かうことに……。

『バケモノの子』(2015)

『サマーウォーズ』などの細田守監督作。第39回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞受賞。

人間の世界とバケモノの世界。交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。 ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹の弟子となり、九太という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった……。

『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016)

トラヴィス・ナイト監督作。第70回英国アカデミー賞 アニメ映画賞受賞。

三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという不思議な力を持つ独眼の少年・クボ。かつて闇の魔力を持つ祖父に狙われた際に父を亡くし、さらなる闇の刺客によって母さえも殺されてしまう。両親の仇討ちを誓った少年が、道中で出会った仲間と共に、自分の出生の秘密に迫っていく。

『君の名は。』(2016)

2016年に公開され、社会現象になった新海誠監督の大ヒット作品。第40回日本アカデミー賞 最優秀脚本賞受賞。

田舎に住む女子高校生と、都会に住む男子高校生が、夢の中で “入れ替わってしまう”というストーリー。息を飲むほどの美しい映像や、巧妙かつスピーディーな物語展開に惹き込まれる。人気ロックバンドのRADWIMPSが、作中の主題歌・劇中歌をすべて担当したことでも話題となった。

『この世界の片隅に』(2016)

片渕須直監督作。主人公の声を女優・のんが務める。第40回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞受賞。

戦時中の広島県呉市を舞台に、人々のささやかな生活を映し出すアニメーション作品。主婦である主人公・すずが、あらゆるものが欠乏していく中で、日々の食卓を作り出すために工夫を凝らす。しかし、戦争は進み、すずが大切に想っていた身近なものが次々と奪われてゆく……。激しい戦争の中の日常が丁寧に描かれる。

『ズートピア』(2016)

『塔の上のラプンツェル』などのバイロン・ハワードと『シュガー・ラッシュ』などのリッチ・ムーア共同監督作。

動物が人間のように暮らす大都会、ズートピア。誰もが夢を叶えられる人間も顔負けの超ハイテク文明社会に、史上最大の危機が訪れていた。立ち上がったのは、立派な警察官になることを夢見るウサギのジュディ。夢を忘れたサギ師のニックを相棒に、彼女は奇跡を起こすことができるのか? ディズニーによるファンタジー・アドベンチャー。

『映画 聲の形』(2016)

『映画 けいおん!』などの山田尚子監督作品。

ガキ大将だった小学6年生の石田将也は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。自分の想いを伝えられない2人はすれ違い、分かり合えないまま、ある日硝子は転校してしまう。やがて5年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。あの日以来、伝えたい想いを内に抱えていた将也は、硝子のもとを訪れる……。

『SING/シング』(2016)

ガース・ジェニングス監督作。スカーレット・ヨハンソンやタロン・エガートンなどボイスキャストが豪華なことでも話題。

個性的な動物たちが数々のヒットソングに乗せて奮闘する姿を描くミュージカルアニメ。劇場を運営するコアラは、破綻寸前の劇場を立て直すために、世界最高の歌唱コンテストをプロデュースしようと考える。コンテストには、内気なゾウや25匹も子供がいるブタなど、コンプレックスを抱えながらも夢を諦められない動物たちが集結する。

『夜は短し歩けよ乙女』(2017)

湯浅政明監督作品。主人公の声優を星野源が担当する。第41回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞受賞。

クラブの後輩である“黒髪の乙女”に思いを寄せる“先輩”は今日も“なるべく彼女の目にとまるよう”ナカメ作戦を実行する。春の先斗町、夏の古本市、秋の学園祭、そして冬が訪れて……。京都の街で、個性豊かな仲間たちが次々に巻き起こす珍事件に巻き込まれながら、季節はどんどん過ぎてゆく。外堀を埋めることしかできない“先輩”の思いはどこへ向かうのか?

『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(2017)

岩井俊二によるドラマを基に製作。新房昭之監督作、脚本を『モテキ』などの大根仁が担当。

母の再婚で転校することになってしまった少女・なずなを広瀬すず、なずなに思いを寄せていた少年・典道の声を菅田将暉が演じる。

夏休みの登校日、花火大会を前にクラスメイトが盛り上がる中、典道はなずなが母の再婚に悩むことを知る。どうすることもできない自分に典道はもどかしさを感じ、海で拾った不思議な玉を投げつけると、いつの間にか時間が巻き戻される。何度も繰り返される一日の果てに、2人がたどり着く運命とは?

『リメンバー・ミー』(2017)

『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチとエイドリアン・モリーナ共同監督による、ディズニー、ピクサーによる長編アニメアニメーション作品。第90回アカデミー賞で長編アニメ映画賞と歌曲賞を受賞。

主人公ミゲルは、音楽が大好きなギターの天才少年。しかし、過去の悲しい出来事がきっかけで彼の一族には音楽禁止の厳しい掟があり、ミゲルはギターを弾くどころか、家で音楽を聞くこともできない。しかしある日、掟を破り、霊廟に飾られたギターを手にした瞬間に死者の国へ迷い込んでしまう。

『犬ヶ島』(2018)

『グランド・ブダペスト・ホテル』などのウェス・アンダーソン監督作。

舞台は近未来の日本。犬インフルエンザが大流行するメガ崎市では、人間への感染を恐れた市長が、すべての犬を“犬ヶ島”に追放してしまう。そこにある時、12歳の少年アタリが愛犬スポッツを救うために、たった一人で小型飛行機に乗り込みやってきた。彼は、実は市長の養子だった。島で出会った勇敢で心優しい5匹の犬たちを新たな相棒に、スポッツの探索を始めたアタリは、メガ崎の未来を左右する大人たちの陰謀へと近づいていく。

【文/Kao】

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