飼い犬に襲われて入院していた生後1か月の男児が死亡(画像は『Mirror 2018年12月14日付「Yaxley dog attack: Baby boy dies after being savaged by Staffordshire bull terriers」(Image: Facebook)』のスクリーンショット)

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生まれて間もない我が子を、凶暴性があるとも言われる犬と一緒に居させることに何の疑問もなかったのだろうか。英ケンブリッジシャー州でカップルが飼っていたスタッフォードシャー・ブル・テリア2頭が、生後わずか2週間の男児に襲いかかり、致命傷を負わせた。男児は緊急治療室で治療を受けていたが、事故からおよそ1か月経った12月13日に死亡した。『BBC News』『Mirror』『The Sun』などが伝えている。

ケンブリッジシャー州ピーターバラのヤックスリーで、新生児を授かったばかりのカップルに悲劇が襲った。

11月18日の午前1時47分頃、アパートの住民エイミー・リッチフィールド(28歳)とダン(報道によりダニーとも)・マックナルティー(31歳)が飼っていた2頭のスタッフォードシャー・ブル・テリア“フィズ”と“ドッティー”が、カップルの子供である生後2週間の男児ルーベン君に襲いかかった。

頭部に致命的な怪我をしたルーベン君は、ピーターバラ市民病院へ搬送されたが、その後ケンブリッジにあるアデンブルックズ病院のNICU(新生児集中治療室)へ運ばれて治療が施されていたものの、12月13日に息を引き取ってしまった。

現在ケンブリッジシャー州警察は、育児放棄の容疑で逮捕したエイミーとダンを釈放しているが、捜査は続けられているようだ。しかし、ルーベン君の死因に疑わしい点がないことは判明しているという。カップルのアパートの向かいに住む住民(名は本人の意思で非公開)は、次のように話している。

「エイミーが妊娠していると聞いて、ダンに『犬はどうするのか』と尋ねたんです。そうしたら『犬は僕らの子供のような存在だ』と答えていてね。ダンは、2頭の犬を我が子のように可愛がっていましたよ。ルーベンが生まれてからは大喜びして私にも写真を見せてくれましたが、その時にも私は『犬は赤ちゃんに慣れていないから十分気を付けた方がいい』と忠告したんです。私は、犬が嫉妬した時にどういう行動に出るかというのを知っていましたから。ダンは『わかってる。気を付けますよ。僕らもそのことを考えていたんです』と話していました。」

悲劇が起こる少し前、エイミーはFacebookに犬2頭とルーベン君の写真を投稿していたという。犬を我が子のように可愛がっていたカップルだが、別の近隣住民からはこのような声もあがっている。

「あの犬2頭を見たことがあるけど、凶暴だよ。誰にでも牙を剥き出していたからね。もし赤ちゃんを犬のいる部屋に1人で放置しておいたのなら、あまりにも無責任すぎる。2人には実刑判決が下されて当然だろう。」

しかし、エイミーの父親ピーターさんはカップルをこのように擁護した。

「世間では、娘ら2人はまるで酷い両親のように言われていますが、そんなことは決してありません。生まれたばかりの子供がこんなことになって、娘らはとても悲しんでいます。我が子がこんな目に遭ったらどんな親でも同じ気持ちですよ。2人は何も悪いことはしていません。娘らは親としてよくやっていたし、これは不幸な事故なんです。私が知る限り2頭の犬は従順で、これまで危険に思ったことは一度もありませんでした。」

事故後、2頭の犬は警察に引き取られ、その後安楽死処分となった。このニュースを知った人からは、「なんでそんな夜中に新生児を犬と一緒にしておいたの? 普通は生まれたばかりの赤ちゃんは親と一緒の部屋にいさせるでしょう? 犬の種類に関係なく、新生児のそばに犬をいさせるべきじゃないわ」「起こってはならない悲劇だと思う。親はもっと考慮すべきだったんだよ」「やっぱり今回も犬じゃなくて飼い主が悪いよね」「亡くなった子供がかわいそうすぎる」といった声があがっている。

画像は『Mirror 2018年12月14日付「Yaxley dog attack: Baby boy dies after being savaged by Staffordshire bull terriers」(Image: Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)