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音楽アプリで曲を再生しても内蔵スピーカーから音が出ない、イヤホンをつないでも何も聞こえない、プログレスバーは動いているので再生されていることは確かだけれど、Android端末はウンともスンともいわない、という状況でしょうか? それはおそらく、端末が「サイレント」に設定されているからでしょう。

Android 6で登場した「通知の鳴動」は、通知音だけでなく、Android OSの音や振動に関する機能を制限します。クイック設定パネルの「通知の鳴動制限」ボタンをタップするだけで有効化できるため、なにかの拍子にタップしたことを忘れているのかもしれません。ステータスバー左側に進入禁止のアイコンが表示されていないか、通知領域に「通知の鳴動制限が有効(サイレント)」という項目が表示されていないかを確認しましょう。

鳴動制限をサイレントに設定すると、音楽だけでなくアラーム、動画やゲームを含むアプリが発する効果音まで、ほぼすべての音とバイブレーションが無効化されます。Bluetoothイヤホンの音も聞こえなくなるほか、ロック解除をパターン入力に設定している端末の場合、指先に伝わる振動すらなくなります。超強力なマナーモード、とでもいえばいいでしょうか。なお、端末によってはスクリーンショットとカメラのシャッター音が無効化されないことがあります。

このサイレントモードを無効化するには、クイック設定パネルの「通知の鳴動制限」ボタン(サイレントと表示)をタップするか、上下どちらかの音量ボタンを押すと現れるボリュームコントローラで「今すぐOFFにする」をタップします。ボリュームコントローラが表示されているとき音量ボタン(上)を押しても解除できますから、音が出なくて困ったときには音量ボタン(上)を押す、と覚えておくといいでしょう。