教師を刺殺した少年に終身刑(画像は『South China Morning Post 2018年12月11日付「Chinese teenager jailed for life after stabbing teacher to death with fruit knife in row over grades」』のスクリーンショット)

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未成年者の犯罪年齢が著しく低下していると言われる中国で、昨年に起こった教師刺殺事件の判決が17歳少年に言い渡された。『South China Morning Post』『shanghaiist』などが伝えている。

中国湖南省の益陽市中級人民法院(裁判所)で、17歳の少年が終身刑を言い渡された。

昨年の11月12日、益陽市の沅江市第3中学校に通う当時16歳だったルオという名字の男子生徒は、47歳のバオという名の教師を果物ナイフでメッタ刺しにした。男子生徒は、警察に「先生に成績のことを批判された。両親に知られたくなかった」と供述していた。バオ教師は、少年の母親に成績について電話しようとしていた際に12回以上も刺され、その場で死亡した。中国メディア『澎湃新闻』によると、バオ教師は優秀な教師で、男子生徒の成績はクラスでもトップだったようだ。

裁判は少年が未成年であることから非公開で行われ、終身刑の判決が言い渡された。中国では、罪を犯した者に対しては14歳から刑事責任が問われる。今回の件については、犯罪は意図的殺人と断定されながらも、少年が未成年であることと罪を認めていることから刑が軽減され死刑を免れた。

中国のソーシャルメディア「Weibo(ウェイボー)」では、少年の親が息子にプレッシャーを与え過ぎたのではという声もあがっていたようだ。なお北京の裁判所の昨年の報告によると、中国では過去8年間で14歳〜18歳の未成年犯罪者の平均年齢が著しく低下している傾向にあるという。

画像は『South China Morning Post 2018年12月11日付「Chinese teenager jailed for life after stabbing teacher to death with fruit knife in row over grades」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)