社会人になって「彼女が欲しい」と思いながらも、職場恋愛は難しいし…平日は仕事が忙しいし…と、出会いがないことを悩んでいる方が多いよう。

…でも、そんな状況を嘆いているだけじゃ前に進まない!

今回はそんな悩める男性のために、3年で150回以上の婚活パーティ・合コンに参加し、マッチングアプリでは150人以上の女性と出会ってきた恋愛コンサルタントの鈴木リュウさんに、相席屋、合コン、マッチングアプリ、職場など、日常の“出会いの場”を攻略する方法や、すべてのコミュニケーションを出会いにつなげるための必勝法について聞いてきました!


【鈴木リュウ(すずき・りゅう)】30代の恋愛コンサルタント。彼女できない、結婚できない男性にモテるノウハウを様々なメディアで提供している。26歳まで理系アイドルオタクだったが、一念発起し、モテる男のノウハウを独学で身につける。婚活パーティ、合コンには3年で150回以上参加し、マッチングアプリで出会った女性は150人以上。現在は婚活男子向けに非公開の恋愛セミナーを開いている

本記事では、さまざまな雑誌で出会いやモテに関するコラムを執筆している鈴木さんならではの網羅的な解説をお届けします。

これを読んだら、あなたも「出会いをもれなく活かせる男」になれるかも…?

「出会いがない」と嘆く前に、知っておくべき「出会える男」の大前提

鈴木氏によると、出会いに困っている人が押さえておくべき出会いの場は大きく2つ。

1. 出会いの場としてあらかじめセッティングされているパターン

2. 職場やBBQ、友人を誘った旅行など、自然発生的なパターン


ただし、どちらであっても“大前提”を理解していないと、活かしきれない可能性が高いみたい。せっかくの機会を無駄にしないためにも、まずはその大前提から教えてもらいましょう。

鈴木さん:
出会いの機会を増やすための大前提は、「見た目に気を配ること」です。「出会いがない」と嘆いている人は、この前提をすっとばしている可能性が高いです。

といっても「おしゃれになれ」という難しい話ではなく、減点されないような見た目を意識すればいいんです。

――減点されない見た目…?

鈴木さん:
簡単です。ユニクロのメンズフロアに行くと、外人のマネキンがいますよね。あの服装を丸パクりしましょう

あれに対して、おしゃれかどうかって判断しづらいですよね。よっぽど自信がある人以外は、判断されること自体を避けましょう。

――ほかにも注意すべきことはありますか?

鈴木さん:
ヒゲはちゃんとそれているか、爪は伸びきっていないかなど“清潔感”を意識してください。基本なんですが、意外とケアできていない男性が多いです。

女性とのコミュニケーションの場でしっかりと力を発揮するためには、見た目に気を配ることが必要です。

――なるほど。大前提は理解できたのですが、それをどこで活かせばいいのでしょうか? 合コンやマッチングアプリなど、いろんな出会い方がありますよね。

鈴木さん:
では、出会い方ごとの解説と、攻略法をお教えしましょう。

――それは頼もしい。お願いします!

真剣な出会いが期待できる「合コン」

基本的には友人のつながりから開催されることもあって、合コンは真剣な出会いが期待できるそう。合コンで出会った女性から、さらに女性を紹介してもらうこともできるので、参加人数+nの出会いの可能性があるといいます。

「この合コンでレバレッジを効かせられるか(この先も女性を紹介してもらえる可能性があるか)」という長期的関係性を意識することで、合コンは真価を発揮するらしい。

鈴木さん:
合コン成功のためにまず大事なのは、何より「遅刻しないこと」です

女性って、基本的に合コンに遅れてくるので、遅刻に対する申し訳なさを感じながらスタートすることになります。男性がちゃんと時間通りに集まっていれば、その申し訳なさのおかげで、男性側の要求を聞いてくれやすいです

主導権を握れれば、席順を男女がきれいに混ざるように指定してスタートできるなど、メリットが多いです。

――なるほど。席順以外にも、会話の流れなんかもつくれそうですね!

鈴木さん:
もうひとつ大事なのが、1軒目の終わり時間を21時より前にすることです。

――えっ、ちょっと早すぎません? もう少し盛り上がってから次に行った方が、雰囲気も良くなる気がするんですが。

鈴木さん:
逆ですね。22時までがっつり1軒目で話すと、「すごく話せたし楽しかったなあ」と女性は満足してしまう。

一方で2時間以内に早めに切り上げると、次で話したいことの“次回予告”ができます。アニメと同じで、予告をすることで次につながりやすくなるんです。

――予告って、具体的にはどんなことを言えばいいんでしょう?

鈴木さん:
特に変わったことを言う必要はありません。1軒目では女性の話を聞くことに徹します。

「○○くんはどうなの?」と聞かれたらチャンス。「じゃあその話は2軒目で」と伝えて、2軒目に行きたい女性の気持ちを盛り上げましょう。

そうすれば、スムーズに場所を変えられて、より良い雰囲気で話せるはずです。合コンもデートも、これは一緒です。


ポイントまとめ

✔合コンは別の女性を紹介してもらえるように「長期的関係」も意識する

✔男性主導で進めるために、絶対に遅刻をしない


✔2軒目につなげるために、1軒目はあえて早い時間に切り上げるべき

合コンの練習場として最適な、相席屋などの「出会い系居酒屋」

@publicstandさんのInstagramの投稿

近年都心を中心に増えている、出会い系居酒屋。代表的なものに「相席屋」や、「パブリックスタンド」、「スイッチバー」などがあります。

最大手の相席屋は店舗数が十分にあり、女性と過ごす時間が確約されているという点で、初心者におすすめだといいます。一方、スイッチバーなどのラウンジ系居酒屋は、行くたびに女性と必ず話せるわけではないので、初心者には不向きとのこと。

この手の居酒屋に足を運ぶ際は、「恋人をつくる」という目的ではなく、「女性と話す回数を重ねることで、合コンの練習にする場」と捉えるのがポイントらしいです。

鈴木さん:
出会い系居酒屋は、基本的には合コンの練習場として考えるといいです。

そこで特に意識するべきなのは、会話の中で“履歴書”のようなプロフィールを埋めようとしないということですね。これは、同じ空間で話す相手がコロコロと変わる“回転寿司型”の出会いの場の原則です。

――履歴書を埋める…ですか?

鈴木さん:
出身は?」「趣味は?」「兄弟は?」「仕事は?」「休日何してるの?」などといったよくある基本的な質問で、女性のプロフィールを埋めていくことです。

女性はこれまでの人生で同じことを何百回と聞かれているうえに、相席屋であれば別のテーブルですでに答えている可能性が高いですよね。

――あー、ついそういう質問をしてしまう人は多そうです。

鈴木さん:
履歴書的な情報は、会話のなかで徐々にわかっていけばいいので、いきなりその手の質問を浴びせるのは厳禁。

こうやって大人数で飲むの好き?」「彼氏とは長く続くほう?」など、女性の価値観を探る質問を中心に、会話を盛り上げていくのがベストです。


ポイントまとめ

✔出会い系居酒屋は会話の経験を重視し、合コンの練習として捉える

✔履歴書を埋めるような質問やコミュニケーションはNG


✔女性の価値観を探る質問を意識する

低コストですぐに出会える優秀な出会いツール「マッチングアプリ」



近年流行しているSNSと連動したマッチングアプリはひと昔前のいわゆる“出会い系サイト”と異なり、安心安全でサクラもいないサービスが多いよう。

アプリを使えば月額4000円程度で10人以上知り合えるのに対し、パーティは同じ額でせいぜい20人程度と話すのが限界で、さらに来る女性は選べない。

コストや空き時間にもできるという点を考えると、仕事が忙しい若手ビジネスパーソンに最もおすすめできるのがマッチングアプリとのこと。

鈴木さん:
マッチングアプリは、うまく使いこなせれば非常に優秀な出会いツールです。

ただし、マッチングアプリの勝敗は9割が写真で決まります。そこがちゃんとしていなければ、タイプの女性を見つけてもなんの意味もありません。

――やはり、イケメンじゃないといけないということでしょうか…。

鈴木さん:
そういうことではありません。ちゃんと“女性ウケ”を意識することが大事なんです。

自撮りではなく他人に正方形のフレームで撮ってもらったもの、画質はiPhoneXくらいきれいな写真が理想です。長方形の写真を正方形にトリミングして使う人がいますが、バランスが崩れるのでやめましょう。

あと、これは小ワザなんですけど、女性はスーツ姿が好きなことが多いので、3枚目くらいにスーツを着た写真を入れるとポイント高いです(笑)。

――たしかに「スーツ好き」って言ってる女性多いですよね。ちなみに、たくさんのアプリが出ていますが、鈴木さんのおすすめを知りたいです!

鈴木さん:
これまでほぼ全てのマッチングアプリを試してきましたが、恋人探しであればアクティブユーザー数の多い「with」や、一番美人が多く真面目な恋愛がしたい人に向いている「Omiai」がおすすめです。

with(ウィズ)運命よりも、確実な出会いを。性格診断や共通点で出会いを探せる恋活・婚活サービス
https://with.is/welcome

Omiai(おみあい) - Facebookで安心安全に出会える日本初&最大級の恋活・婚活・お見合いアプリ、登録無料
https://fb.omiai-jp.com/

鈴木さん:
まずは自分のメインアプリを1つ決めて、3ヶ月ぐらい続けてみるといいんじゃないでしょうか。

短期間でやめてしまうっても効果が出ませんし、期間を決めないとダラダラ続けて、お金だけかかって結果が出ないということもあるので、メリハリをつけてやりましょう。


ポイントまとめ

✔マッチングアプリは、最短・低コストで好みの女性を見つけたい人におすすめ

✔写真で9割決まる。他人に撮ってもらった正方形の写真をプロフィールに設定するべき


✔恋人探しでおすすめのアプリは「with」と「Omiai」

会話のテクニックが求められる「街コン」「婚活パーティー」「出会い系イベント」


画像は「街コンジャパン」のスクリーンショット

街コン、婚活パーティーは、出会いを目的に数十人以上でおこなわれる大きなイベント。出会いを前提とした場であるため、その後の展開が進めやすい一方、参加者が多いため相手に自分の印象を残すハードルは高く、初心者にはあまり向かないとのこと。

――具体的にどうすれば“印象に残る男”になれるんですか?

鈴木さん:
印象に残るためのポイントは、“がっついてない感”を出して、周囲と差別化することですね。

たとえば街コン。男女比が同じで司会者が「今日はみなさん素敵な出会いを探してくださいね!」と言われた日には、そこに参加している時点で「出会いに困ってます」って顔に書いてしまっているようなもの。なんというか、それでは非モテ感が漂います

そこで、他の男性よりも余裕を出すことで「この人は違うな」と感じてもらうのが重要ですね。

――余裕を出すっていうのも難しそうですよね。だって、出会いたいわけだし…。

鈴木さん:
簡単なのは、「3ヶ月〜半年前まで彼女がいた」って話をすること。「女に困ってるわけじゃない」と暗に示しておくことが大事です。

また、街コンに参加した理由もがっついてない感を出すのが大事。

いつも休日遊んでた職場の同期がみんな結婚して子供が生まれちゃって、ここなら友だちを探せると思って」とか「仕事終わりにこのへんでよく飲むから、同じエリアで飲む友だちを探してたんだよね」なんかは自然でいいですね。


ポイントまとめ

✔パーティー系の出会いの場は初心者には不向き

✔“がっついていない感”を演出して、周囲と差別化しよう

意外と出会いにつなげるハードルが高い「横丁系酒場」

@kariyushi19さんのInstagramの投稿

(kariyushi19さん提供)

有楽町周辺の「ガード下」と称される赤提灯の飲み屋街や、「恵比寿横丁」、「渋谷肉横丁」など、横丁系酒場はたくさんあります。

これらは出会いスポットとして紹介されるものの、多くの女性は「お酒を飲む」という目的で来ているため、出会いにつなげるのは初心者にとって最もハードルが高いとか…。

――これは難しそう…。いわゆる“ナンパ”をしないと出会えないということですよね。

鈴木さん:
はい。ただし、攻略法はあります。

そのお店のなかで、どのテーブルよりも楽しそうにしていてください。うるさくしろというわけじゃなく、とにかくよく笑って店員さんにも明るく接するかんじです。

――えっ、それだけでいいんですか(笑)。

鈴木さん:
盛り上がっているところには目がいくじゃないですか。

つまりこちらから声をかけなくても、女性に注目してもらうことで目線を合わせられる。そうすると、女性側から声をかけてくれるという展開も期待できますよ。

――ちなみに、声をかける時のコツってあるんですか?

鈴木さん:
声をかける時は、相談を持ちかけることです。

よく「何飲んでるの?」って女性に声をかける人いるじゃないですか。たしかに「自然な声掛け」と思い込んでいるのかもしれませんが、そんな作戦女性にはバレバレです。

それに、何飲んでるか知ったところで、話って展開しませんよね。

――まさにそうやって声をかけていました…。相談ってたとえばどういう風にしたら…?

鈴木さん:
男2人で話かけるのが一番よくて、たとえば

今、こいつの元カノがひどいって相談に乗ってて。お姉さん今日お友だちと来てますよね? ひどいかひどくないか答えてもらえると有効得票数が2になるのでちょっと聞いてもいいですか?

みたいにYES or NOで答えられる質問をするんです。

これに乗ってくればそこから話を広げて、乗ってこなければ撤退すればいい。

――さすがすぎます…。ナンパが自然。


ポイントまとめ

✔基本的にはナンパをする必要があるので、初心者にはハードルが高い

✔成功確率を上げるには、誰よりも楽しそうに盛り上がっていることが大事

意外と可能性のある、職場や取引先など「仕事関係の場」

ここまで、あらかじめセッティングされているパターンの出会いの場について聞いてきましたが、 職場での出会いも気になりますよね。

「そんなこと言っても、うちの職場には出会いなんてないから…」と思ってるみなさん、諦めるのはまだ早いかもしれません。

鈴木さん:
とはいえ、仕事関係者(同じ職場、取引先)に恋愛感情をもってアプローチするのは、非モテの自覚がある人ほどやめたほうがよいです。

仕事関係の女性は恋愛対象とする男性の基準が無意識に厳しくなってます。だから出会いたいと思うなら、一度その意識を取っ払うことが大事。

そのうえで出会いを活かすには、仕事とは関係ない話をすべきですね。

――飲みに誘ってそういう話をするんでしょうか?

鈴木さん:
いや、もっと簡単に考えて大丈夫です。

僕、さっきある会社に打ち合わせに行ってきたんですが、担当の方が変わったパンプスを履いてたんです。ビニル傘みたいなクリアなブーツで。

それを見て「これ、面白いですね。こういう変わった靴がお好きなんですか?」と声をかけたんです。

――靴の話、ですか。それぐらいなら自分にもできそうです(笑)。

鈴木さん:
困ったときは、このように見た目について話しかけるといいですよ。正直、中身はそんなに重要じゃありません。

パソコンに貼られたステッカーとか、バッグとか、傘とか。とにかく仕事の本題とは関係のない話題をすることがポイントです。

――でも、そんな話をしてもその先につながらなくないですか?

鈴木さん:
最初から仕事以外の会話で盛り上がるのはハードルが高くても、そうやって軽くジャブを打っておけば、次回あった時「今日の靴も変わってますねー! いつもどういうところで選んでるんですか?」というふうに会話を広げていける可能性が広がりますよね。

こういうコミュニケーションを「会話の点を打つ」と呼んでいます。

――“点”ってどういうことでしょう?

鈴木さん:
話題の“点”を話すたびに打っておけば、いつか結べる瞬間がきます

さっきの例でいうと、靴の話を何度かしたあとで「そういえば、この間表参道で○○さんがいつも買ってるっていう靴のブランド初めて見ました! あのへん、けっこういくんですか?」「実はおいしいお店ありますよね。あのへんで飲んだりします?」「じゃあこんどそのへんで飲みません?」みたいに。

ちゃんと“点”を打ったうえで誘えば、いやらしくないですよね


仕事関係に限らず、すべてのコミュニケーションを出会いの種にするために、この“点打ち”は覚えておくといいですよ

――なるほど…!

鈴木さん:
出会いのプロは、相席屋やコリドー街が出会いの場であって、職場や行きつけの居酒屋は出会いの場ではない…みたいに考えません。「そこが出会いの場かどうか」なんて関係ないんですよ

常にそうやって女性と会話を交わして“点打ち”をしているので、日常すべてが出会いになるから

そうなるともう、感覚としては食べ放題に来ているようなもんですよね。どこにでも料理が溢れてるかんじです。

――食べ放題(笑)。恐れ入りました…。


ポイントまとめ

✔仕事関係者は異性として見る基準が無意識に厳しくなっている

✔すべてのコミュニケーションを出会いにつなげるためには、話題の「点打ち」をするべき

「出会いがない」と嘆く前に、「出会い」の定義を広く持とう

話を聞く前は、出会えてる人はコミュ力が高いし、まわりに女性が多い環境にいるんだろうと想像していましたが、まずは「出会いの場」の狭い定義を取っ払うことが重要なのかも。

この記事にたどり着いたあなたが「出会える男」になれますように。健闘を祈ります

〈取材・文=宮内麻希(@haribo1126)〉

鈴木リュウ@男性向け恋愛コンサルタント(@ryu_suzuki01)さん | Twitter
https://twitter.com/ryu_suzuki01