舞台から映像へ。 荒牧慶彦×北村 諒が振り返る、役者として“発見”が尽きない現場

『映画刀剣乱舞』が2019年1月18日(金)にいよいよ公開! ライブドアニュースではキャスト&スタッフへの連続インタビューを敢行。第1回は山姥切国広を演じる荒牧慶彦と薬研藤四郎を演じる北村 諒。舞台版でも同じ役を務めるふたりが完全新作ストーリーの映画に挑んだ。インタビューのあいだずっと、時に頷き合い、時にツッコミを入れながら、互いの話に耳を傾けつつ楽しそうに語る。公私ともに親交の深いふたりならではの自然体な空気が伝わってきた。

撮影/藤記美帆 取材・文/横澤由香 制作/アンファン

「映画刀剣乱舞」特集一覧

▲左から北村 諒、荒牧慶彦

『刀剣乱舞』を世に広める手助けができる嬉しさ

まずは映画化のオファーがあったときのお気持ちを聞かせてください。
北村 いやもう…嬉しさ、ですよねぇ。
荒牧 うんっ。
北村 立ち上げから舞台をやって、映画にも出演できて…ゲームから始まった『刀剣乱舞』がストレートプレイ、ミュージカル、アニメといろいろなコンテンツを展開する中で、「ついに実写映画も!? やったー!」って。なによりファンのみなさんに喜んでもらえるだろうなって思いました。舞台の僕らが映画としても『刀剣乱舞』を届けられるなんて、とってもとっても嬉しかったです。
荒牧 ほんっとにその通りですね。舞台に続いて出演させていただいて、『刀剣乱舞』という作品をより世の中に浸透させていく、その一端を僕らが担えることが光栄だし、嬉しいな、これから楽しみだなって思いました。とにかくもう、いろんな感情が入り乱れましたね。
映画は小林靖子さんの脚本による完全新作ストーリー。これまでみなさんが創り上げてきた“刀ステ(舞台『刀剣乱舞』)の本丸”とは違う本丸の物語です。撮影にあたり、役作りの難しさなどは感じましたか?
北村 「違う本丸だから絶対に変えなきゃ」という意識はそこまでなくて…。基本的な性格などがありつつ、お話によって、それぞれの本丸によって、おのずと人物の居方も変わるものですからね。

僕は主に台本を読んで、その流れの中で「じゃあここは薬研のこういう性格をちょっと色濃く出すといいかな」とか、逆に「ここは出さないでおこうかな」っていうバランスの違いを考えました。
結果、自分にとっても新鮮な薬研がいた?
北村 そうですね。もちろんそういうところもたくさんありました。あと、僕自身初めて会う刀剣男士もいたので、キャスト同士もですけど刀剣男士としても初めての触れ合いがあり、そこが一番新鮮な感覚でしたね。
荒牧 山姥切国広がどういうキャラクターなのかという設定や在り方は、もうちゃんと自分の根底に持っていますし、それは僕だけじゃなくみんなも同様だと思うので、芝居に対してもそんなに大幅にああしなきゃ、こうしなきゃってなることはなかったです。
揺るぎないベースがあるからこそ、目の前の台本に寄り添っていける。
荒牧 そうですね。そのうえで、舞台の山姥切国広は舞台オリジナルの成長の遂げ方をしていたので、そこの要素はすべて削り、一回フラットなところに立ち返った山姥切国広を演じようと思いました。

板の上と映像では見せ方が違う。“誤差”を感じたことも

たとえば“川辺で休息している刀剣男士”という光景ひとつでも、舞台を観てきた目にはとても新鮮に映りました。現場でのみなさんはどんな様子だったんですか?
荒牧 終始、和気あいあいと。
北村 うん。とっっっっても楽しい現場でした。
荒牧 知り合いが多いというのもありますけど、監督さんもスタッフさんもすごくいい方たちばかりだったので、変に緊張もせずいられたかな。
北村 和やかだけど、やるときはやるっていう感じ。けっこう冗談も飛び交うし。僕らがスタッフさんにいじられたり、お返しに助監督さんとか監督さんをいじったりとか(笑)、そういうのも全然ありました。普通に仲良しな現場。めちゃくちゃ楽しかったです。
お芝居に対する監督からのオーダーなどは?
荒牧 そこまで細かく具体的な指示はなかったです。
北村 監督は僕らを信頼してくれていて、わりと自由にお芝居させてもらいました。刀剣男士たちの気持ちを尊重して…という空気で。
“刀剣乱舞歴”はみなさんのほうが長いですし、作品への愛情もたしか。そこにリスペクトを持って委ねてくださっていた?
荒牧 そうですね。僕らも監督を信じ、監督も僕らを信じ。
北村 お互いプロとして向き合えたと思います。
殺陣のシーンも豊富にありますが、板の上と映像とではアクションの見せ方も違ってきますよね。
荒牧 違いますね〜。自分がこうだなって思って動いても、モニターで観てみると意外にこじんまりしてたかな…ってことも多かったかもしれない。
北村 それ、めちゃくちゃわかる!
荒牧 ね。撮れた映像に対して「こう映るのならもう少し違うやりようがあったんじゃないか」という反省は、たびたびありました。
北村 頭の中で思い描いている感じとカメラに映ったものって、「あれ? これは思ったよりも…」っていう誤差みたいなものがあるんですよ。グッと上を向いたつもりが想像よりも向けてなかったぞ、とかね。

そういう現実に対しては、僕も「悔しい」より「そうなるのか。だったらもっとやれたよな」っていう気持ち。もちろんどのシーンも、キャストもスタッフもそのときにできる最善を尽くしてやりきっているので、それは本物なんだけど。
なるほど。
荒牧 だから…悔いはないけど、映像という表現に対する俳優としての発見は尽きなかった。
北村 うん。そこはホントにたくさん感じました。

野戦シーンの撮影で遭遇した“まさかの敵”

すでに完成間近の映像もご覧になっているそうですが(※取材が行われたのは10月上旬)。
荒牧 いや〜、もう、オープニングから引き込まれましたね〜。単純に「カッコいいっ!」って思いました(笑)。
北村 現場のモニターで観ていたときは「うまくできたかな」ってちょっとドキドキしてたシーンも、実際に映像で観たらめちゃめちゃカッコいい!(笑)「あれ〜? これいいんじゃないのぉ(ドヤ)」って。
荒牧 ハハハハハッ。
北村 やっぱり屋外で動いている刀剣男士たちの姿がめちゃくちゃ印象的だった。“空の下で”“しゃべって”“戦っている”“刀剣男士”。そこは観てて嬉しかったですね。
荒牧 そうだよね。撮ってても楽しかったし。
撮影は地方に泊まり込んでのロケが主体。オフタイムの思い出はありますか?
荒牧 一応みんなでちょこちょこご飯食べにいったりはしたけど…。
北村 8割ぐらいは即寝、でした(笑)。宿に帰って、風呂入って、寝るっ。
荒牧 朝が早いんです。夜明け前に宿を出て、仕度を整え、日が昇ったら撮影して…そんな毎日で。
北村 余裕があったのは最初のほうだけでした(笑)。
荒牧 そういうことです(笑)。
ちなみに薬研藤四郎はパンツ丈が短いので、ロケでは虫刺されなども大変だったのでは…と。
荒牧 ブヨがいました!
北村 いた〜っ。時期的に花粉もけっこうスゴくて、さらにブヨと蚊と…もう、時間遡行軍以外の敵が多くって大変でしたよ(笑)。
荒牧 あと下草がさ、ススッて足に擦れてこなかった?
北村 うん、それもあったねぇ。
荒牧 顔にかかるような背の高い草もあったし、僕は草むらを進むときはなるべく身体に擦れないよう、警戒しながらやってました。
北村 たしかに。みんなそれぞれに苦労してましたけど、野戦は…とくに薬研なみの軽装じゃね、無理だってことがわかりました(笑)。

伏線を華麗に回収! キャラの魅力を描いた脚本を味わって

ストーリーをネタバレなしのひとことで言うと、「本能寺を巡る本当の歴史のための戦い」。数えきれないほど語られてきた本能寺の変、ここでまさかの“真説”に出会いました。
荒牧 本能寺の新しい解釈というか、新しい切り口を提示しつつ、刀剣男士と時間遡行軍がいる必要性と説得力が無理なく成立した展開。ホントに綺麗にまとまって、めちゃめちゃ面白い脚本だなぁと思います。
モヤモヤしていた部分も、話が進むにつれて、まさに「腑に落ちる」という描写で言及・回収されていく気持ちよさがあって。
北村 うまい伏線! 当たり前ですが、歴史だけでなく、アクションとか刀剣男士たちのカッコよさがきっちり描かれていて、ホントに素晴らしい脚本なんです。
織田信長に山本耕史さん、羽柴秀吉に八嶋智人さんという配役にも驚きました。人間のドラマが骨太なほど、刀剣男士たちの存在も際立っていくというバランスも絶妙ですね。
北村 いやぁ、ホントに! なんて心強い。
荒牧 残念ながら直接絡むシーンはないのですが、待機中にお話をさせていただきました。僕なんておふたりに比べたら全然映像の経験もないのに、すごく気さくに接してくださって。現場の雰囲気を読んでさりげなく和ませ上手、というか。こういう方になりたいな、こういう現場の居方ができるようになりたいなって思いました。
北村 撮影中は自分以外のシーンはなかなか拝見できなかったんですけど、仕上がりを観たときにやっぱりおふたりのお芝居には「さすがだなぁ」と痛感することがたくさんありました。本当に勉強になりました。
舞台での熱さ、映画での再構築を経て、役へも作品へもさらに思いは強くなっていると思います。今、自分にとって『刀剣乱舞』という作品はどんな存在ですか?
北村 僕は『刀剣乱舞』を…薬研藤四郎を演じさせてもらって、彼の男らしさや懐の深さ、そういうモノをホントにたくさん勉強させてもらってます。その生き様自体が自分にはあんまりない部分だったりちょっと真逆かな、と思う部分だったりするんです。

それがまた心の支えになっていることもたくさんあるので、なんか…薬研藤四郎は今の北村 諒という人間を創っている、支えている存在のひとりではありますね、確実に。映像で見るとまたちょっと不思議な感じはしましたけど(笑)、自分にとってはここをきっかけにさらに大きな存在になってきています。
荒牧 作品に対してもですし、山姥切国広に対してもただひたすら、愛が深まりましたね。映画で違うアプローチから演じることでもっともっと好きになったし、もっともっと彼を知りたくなって…。
北村 それでもまだ知らない扉がありそう?
荒牧 あるかもしれないし、あるならもうぜひその扉は開かないと!
荒牧さんは舞台5作すべてに出演。山姥切国広を知り尽くした俳優だと思いますよ。
荒牧 はい(照)。もちろんその自負はありますけど、そこに驕ることなく、今一度より謙虚に、この先もさらにさらに役を深めていけたらいいですね。

映画をきっかけに、また『刀剣乱舞』の世界が広がってほしい

いよいよ公開までのカウントダウンも始まっています。
北村 アクション、音楽、ストーリー…一本の映像作品としてとても楽しめるので、そこからいろんなモノを観てもらえたらって思ってます。刀剣の名前だったり歴史上の関係性だったりとかはホントにあとからでもね、気になったら調べてもらえたらいいですし。
いまこそ“とうらぶ”に触れるチャンス!
北村 そう! 知らないからこそ、この作品の魅力に引き込まれちゃう可能性は大きいと思うから…映画を楽しみ、そしてここをきっかけにぜひその先の景色を観てもらえたら嬉しいなと思います。
荒牧 この『映画刀剣乱舞』をきっかけに、初体験のみなさんも巻き込みながらまた『刀剣乱舞』の世界が大きく広がっていったらいいな、という願いも込めて──。なんだろう、もう、ホントに映画館でしか味わえない感覚もあると思うので、ぜひ、映画館で! ご覧くださいっ!
北村 スクリーンならではの音、迫力、美しい映像に触れてほしい!
荒牧 舞台では観れないどアップの僕らの表情もね、伝えたいよね。
北村 そうそう(笑)。だからとにかくもう…。
荒牧・北村 劇場でっ!!
荒牧慶彦(あらまき・よしひこ)
1990年2月5日生まれ。東京都出身。AB型。
2012年、ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン(甲斐裕次郎役)で本格的にデビュー。主な出演作に、舞台『K』シリーズ(夜刀神 狗朗役)、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ(沖田総司役)、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズ(朔間凛月役)など。舞台『刀剣乱舞』には山姥切国広役として、シリーズ一作目「虚伝 燃ゆる本能寺」より全作に出演した。2019年1月から3月に、MANKAI STAGE『A3!』〜AUTUMN & WINTER 2019〜に月岡 紬役で出演する。
北村 諒(きたむら・りょう)
1991年1月25日生まれ。東京都出身。A型。
2014年、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(東堂尽八役)で注目を集める。主な出演作に、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』シリーズ(鳴上 嵐役)、舞台『青の祓魔師』シリーズ(奥村 燐役)、『おそ松さん on STAGE』シリーズ(一松役)など。舞台『刀剣乱舞』には薬研藤四郎役として、シリーズ一作目「虚伝 燃ゆる本能寺」に出演した。2019年2月から3月に舞台版『妖怪!百鬼夜高等学校』に河童役で出演する。

「映画刀剣乱舞」特集一覧

出演作品

『映画刀剣乱舞』
2019年1月18日(金)全国ロードショー
配給:東宝映像事業部
監督:耶雲哉治
脚本:小林靖子
キャスト:
三日月宗近:鈴木拡樹
山姥切国広:荒牧慶彦 薬研藤四郎:北村 諒 へし切長谷部:和田雅成
日本号:岩永洋昭 骨喰藤四郎:定本楓馬 不動行光:椎名鯛造
鶯丸:廣瀬智紀
羽柴秀吉:八嶋智人/織田信長:山本耕史
touken-movie2019.jp
© 2019「映画刀剣乱舞」製作委員会
© 2015-2019 DMM GAMES/Nitroplus

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、荒牧慶彦さん×北村 諒さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2018年12月15日(土)12:00〜12月21日(金)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/12月25日(火)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから12月25日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき12月28日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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