松坂桃李 撮影/伊藤和幸

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「10月に、30歳になりました。誕生日は事務所の方たちにサプライズで祝っていただきました。

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 映画の原作者の先生と対談するから、とお寿司屋さんに呼び出されて“寿司屋で対談? 珍しいな”と思いつつ、お店の扉を開けたらみんなが“桃李くん、おめでとう!!”って。

 うれしさ反面、来年もちゃんと祝ってもらえるように頑張ろうと思いました」

 朝ドラに始まり、映画に舞台、連続ドラマと大活躍だった松坂桃李。そんな2018年ももうすぐ終わり。忘年会シーズン真っただ中だが、

「いつも事務所の忘年会は、新人から先輩の順で挨拶をしていくんです。

 男性俳優部門では(中村)倫也さんが最後で、僕はそのひとつ前。もう浮わついたピヨピヨしたことは言えない(笑)。

 倫也さんは話すことを1週間ほど前から考えるそうなんです。僕はその場で考えるタイプですが、その日までに感じたことをちゃんと今年の締めとして言えたらいいなと思っています」

 そんな松坂の'19年は、主演舞台『ヘンリー五世』で幕を開ける。本作は、'13年に故・蜷川幸雄さん演出で上演した『ヘンリー四世』のその後の時代を描いたもの。

 前作でハル王子役だった松坂は、今回、イングランド王へと成長したヘンリー五世を演じる。

「前回は6年くらい前。当時の僕はまだ経験が浅く、しかも蜷川さんの作品は初めてで。稽古場には、ガチガチに緊張して行ったのを覚えています」

 経験は少ないながらも、ひとりの役者として接してもらえたことがうれしかったと振り返る松坂。

 蜷川さんから言われた、ある言葉が忘れられないという。

蜷川さんからの喝!

「何公演か終えたところで突然、蜷川さんに“おい、桃李! 怠けてんじゃないよ! お前はな、すぐに手を抜くクセがあるんだよ!”って言われて。もちろん手を抜いてはいません。

 でもそのときわかったんです。“なるほど、鮮度が落ちてるってことだな”って。そのひと言で背筋がピンとなりました。生のお芝居で、鮮度はプロとしてやっていくうえでは当たり前のこと。その言葉は今でも大切にしています」

 今回、演出を務めるのは、俳優・吉田鋼太郎。前作では親友同士役として共演しており、

「蜷川さんが投げかけてくれる少ないワードを鋼太郎さんがひも解いてくれたり、教わることがとても多かったんです。

 それから舞台以外でもすごくお世話になっていて、たまにごはんに連れていってもらったり。どういう演出をされるか、楽しみですね。怖いのかな? それはそれで、インタビューで話せることが増えるのでいいんですが(笑)」

 最後は「演出家・吉田鋼太郎さんを信頼しています」と笑顔を見せた。

「来年は今まで以上に、ひとつひとつの仕事にじっくり向き合っていきたいです。あと、周りも楽しみつつできたらいいなと。舞台を皮切りに、精いっぱい頑張っていきたいと思います」

ついに夢のオフ会へ!

「ドラマ『この世界の片隅に』の撮影が終わった段階で、お休みをいただいて。ついに、(ゲーム『遊戯王 デュエルリンクス』の)オフ会に行ってきました!

 男性2名とお会いしたのですが、仕事柄、テレビや映画がなかなか見れないようで僕のことを知らなくて。ゲームの話はもちろんですが、お互いの話をするじゃないですか、“お子さんがいて、仕事も大変だったら課金は難しいですよね〜”とか(笑)。

 楽しかったなぁ……。来年はもっとオフ会に行けるといいなと思ってます(笑)」

早く結婚するのは?

「『ゆとりですがなにか』で共演して以降、岡田将生と柳楽優弥とはずっと仲よくさせてもらってます。結婚の話も出ますね。

 30歳にもなったし、柳楽くんに関してはもう子どももいますから。岡田くんとはどっちが早いかな。う〜ん。早く結婚してくれないかな。なんて、お互い押しつけ合いです(笑)」