『シンメ』とは、シンメトリーの略で、立ち位置が左右で対象になることを指しますが、最近では仲の良い2人組や、ユニット内でも人気のある組み合わせを指す際にも使われるヲタク用語です。

推し単体もさることながら「あの2人組だから好きなの!」みたいなテンションのファンも増えてきています。

しかし、人対人ですから、推しのことは良くても、推しのシンメが苦手というファンも一定数存在します。

かわいいかわいい推しの出番を邪魔してしまうシンメもいますし、今日はそのコトについて考えていきたいと思います。

シンメの最大の罪は2人1組の選択肢がシンメ一択になることです。

ファンであれば、色々な組み合わせが見たいですし、いろんな子とのハモリを聞きたいのですが、シンメがいると、問答無用でシンメと組まされることが多くなります。

例えば、雑誌においても「メンバーの中で恋人にするなら?」という質問がされる際に、シンメはお互いを選びがちです。もちろん本当に仲のいいパターンもありますが、多くの場合はファンが求める「シンメ仲良し幻想」を守っての行動だとぼくは考えます。

忘れないで下さい。彼らは、あくまでも、立ち位置がシンメなだけです。

ぼくはこれを『シンメ営業』と呼んでいます。シンメ営業に囚われたアイドルはシンメを優先するあまり嘘を付くこともあるので注意です。

シンメになる諸条件

そもそもシンメが出来上がる条件を、大きく分けると下記の3つです。

(1)ガチで仲の良い2人組が、ファンの間でも周知し、運営側も応えるパターン

(2)運営が推したいツートップで組まされるパターン

(3)歌のうまい2人がそのままデュエット的に組まされるパターン

個人的には(1)が最高に最高です(笑)。

仲良くなった理由によくある「高校が同じだから」「入社のタイミングが同じだから」を抜いてぶっちぎり1位の萌えエピソードは、やはり「帰る方向が一緒だから」ですよね、分かります。地元や高校が一緒なわけではないけど、練習生時代、レッスンから帰る方向がたまたま一緒だったからなんとなく、仲良くなった。そのくらいの距離感が、だいぶエモーショナルです。妄想するとエモすぎて胸焼け起こすレベル!!!!(伝われ)

シンメはある意味、運命共同体。

“悪い虫”としてのシンメ

しかし!シンメとは、一緒にいる時間が長い分、悪影響を受けるパターンもあります。

シンメのダサい服装に似てくることもあります。

他にも前に出るタイプのシンメだと、自分の推しがあまり話せずに終わるパターンもあります。でしゃばんな!と自分がでしゃばりたくなります(笑)。

また、シンメの顔が元彼に似ているから嫌だ系の方向性もあります。

このような“シンメ苦行”を強いられている方に言いたいです。

チャラいシンメはいつか消えていなくなります。シンメは永遠ではありません。

若い頃に結成されたものであれば、大きくなるに連れ、勉学や進学の捉え方、恋愛観等においてシンメとの価値観の違いに気づき、徐々に仲は悪くなっていきます。 尊敬できない箇所が増えていってしまうんですよねぇ…。

もしそれでも許せないのであれば、『縁切り寺 近く』で検索して下さい。

シンメを駆使して出番を増やせることも!成功事例

ジャニーズの中で、シンメ営業に勤しんだ結果、成功を収めている1人が、Kis-My-Ft2(以下:キスマイ)の宮田俊哉くんです。キスマイはもともと『藤北』という藤ヶ谷太輔くんと北山宏光くんのシンメが一強でした。次に、二階堂高嗣くんと千賀健永くんの『ニカ千』等も人気なシンメでした。そしてこの2組に続くように、宮田くんが、選んだのが玉森裕太くんとの『宮玉』です。1番人気を選ぶ目ざとささすがです。

宮田くん自身、ヲタクということもありこのへんの感度は高いなぁと感心します。ただ仲のいいシンメというよくある関係性ではなく、宮田くんが一方的に好き好きするも、玉森くんからはあまり相手にされないという独特の関係性を築きあげています。

以前のコンサートでは、宮玉の長尺の企画もありましたし、完全に勝ち組ですよね。シンメは金になる!

個人的には玉森くんのツンデレが強調されるので、いいぞもっとやれタイプですが。

このように、お互いが同じ熱量で“好き好き”なことは少なく、若干片方が片方に依存しているところを見られるので、その点はシンメの良いところです。かわいい。

ちなみにぼくは『玉北』推しです(小声)。

公式様、玉北ください。自給自足ツラいです。待っています。

まとめ

ぼくは公式的なシンメよりも、自分の中で作り上げたシンメが好きなので、公式からの供給は少なく、シンメの絡みを見てキャッキャしているファンの方が羨ましくもあります。

お互いにシンメを応援しているヲタクのコンビとか幸せしか無いじゃん……。

こうしている間にも、またこの世には新しいシンメが生まれているんでしょうねぇ……(笑)。

みなさん、シンメとも推しあわせに〜。

仲良しだと理想的だけど、実際にはいろんなパターンがあるのです。ヲタクはそれを知っている。