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エンジンとモーター 出力向上

メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツの最高級セダン「S クラス」のEQパワー(プラグインハイブリッド)モデル「S560 eロング」を発売した。

現行型Sクラスは、2017年に安全性、快適性、効率性を融合するインテリジェントドライブが進化、クルマが通信機能を持ち利便性を向上させる「メルセデスミーコネクト」を初導入した。

今回追加する「S560 eロング」はエンジン、およびモーターの出力向上とともに、リチウムイオンバッテリーの蓄電容量も大幅に向上。等価EVレンジ40.1kmを達成するなど、プラグインハイブリッドとしての使い勝手を向上させている。

搭載されるV6エンジン「M276」は最高出力367ps、最大トルク50.9kg-mと、エンジン単体でも十分な加速力を実現。このエンジンと組み合わせられるモーターは122ps、44.9kg-mで、システム総合出力は476ps、71.4kg-mに達する。また、130km/hまではモーターのみで走行が可能で、電気自動車のように使用することができる。

インテリジェントアクセルペダルとは

リチウムイオンバッテリーはダイムラー社の完全子会社である「Deutsche ACCUMOTIVE」によって生産された13.5kWhのタイプを搭載。従来型の8.7kWhと比較し約55%の容量増となっていながら小型化されたこのバッテリーは、今後複数のモデルに搭載することを前提として設計された。

また、車体側の充電器と設置工事費10万円分を含めた無料キャンペーンで提供される自宅用の充電用ウォールユニットの両方が、6.0kW充電に対応可能となったことで、充電にかかる時間を大幅に短縮している。

「インテリジェントアクセルペダル」には2つの機能が備わり、「プレッシャポイント機能」はEV走行モードの際、これ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点でアクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせる。「ダブルパルス機能」は、ディスタンスアシスト・ディストロニック同様、レーダーで先行車両との車間距離と速度差を計測し、ドライバーが不要な加速操作を行っている場合、アクセルペダルに2回のノックパルスを発生させて知らせる。

S560 eロング(右H/左H)の価格は1697万円。