浙江省杭州市で行われた競泳短水路世界選手権で、日本の瀬戸大也選手が世界記録を更新して優勝した。中国メディアも、この快挙を取り上げた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・中国新聞網は12日、浙江省杭州市で行われた競泳短水路世界選手権男子200メートルバタフライ決勝で、「中国の娘婿」瀬戸大也選手が世界記録を更新して優勝し、その後の記者会見で中国語を使って挨拶をしたと報じた。

 11日に夜に行われた同決勝には瀬戸選手のほか、世界記録保持者のチャド・ルクロス選手、中国期待の若手・李朱濠選手が出場。前半100メートルでトップに立った瀬戸選手は後半も快調に飛ばし、世界記録のペースを示すラインを少しずつ後ろへと引き離していった。最後はルクロス選手に迫られるも僅かな差で逃げ切り、1分48秒24の世界新記録をマークして優勝した。2位はチャド・ルクロス選手で、3位には約2秒遅れで李選手が入った。

 記事は瀬戸選手について、本来は400メートル個人メドレーを最も得意とする選手で、バタフライの専門家ではないオールラウンダーだが、ジャカルタ・アジア大会でも優勝するなど200メートルバタフライでも傑出した成績を収めていると紹介した。

 そして、試合後の記者会見にて「こんにちは、私は瀬戸大也です。どうぞよろしく」と中国語で中国内外のメディアに向けてあいさつし、「中国の娘婿」らしさを見せたと伝えている。瀬戸選手は中国語でのあいさつに続き、喜びを示すとともに世界記録が出るのではという予感がレース前にあったことを明かし、実際に記録を破ったことについて、来年の世界選手権や2020年の東京五輪に向けて弾みになると語った。

 瀬戸選手は2017年5月、かねてから交際していた元飛込選手の馬淵優佳選手と結婚。馬淵選手の両親が中国出身であることから、中国メディアも両者の結婚を大きく報じるとともに、瀬戸のことを「中国の娘婿」と称するようになった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)