紀平梨花(Rama/Wikimedia Commons)

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 つい1年前は、「ポスト浅田真央」の最有力と言われていたが、その座を脅かす強力なライバルの登場か。しなやかな演技とアイドル的ルックスで、昨年、一躍人気者となった本田真凛(17)。だが、今シーズンは打って変わって伸び悩んでいる。一方、今年シニア初参戦で優勝を果たしたのが、本田より年下の紀平梨花(16)。後継者になるのは、いったいどっちだ?

 先週末までカナダで行われたグランプリファイナル。その直前のフランス大会では、NHK杯に次いでグランプリシリーズ2勝目を飾ったことからも、注目を浴びていたのが、紀平だ。

「フランス大会での演技を見て、紀平は順調に4年後の五輪の頂点への階段を昇っていると感じました」

紀平梨花(Rama/Wikimedia Commons)

 彼女の実力を絶賛するのは、元フィギュアスケーターの渡部絵美氏。

「演技の途中で予定したトリプルジャンプがシングルになってしまうなど、ショートプログラムではミスもありました。でもフリーでは、昨年、彼女が女子で世界で初めて成功した、トリプルアクセルとトリプルトゥーループの連続ジャンプに再び挑戦。回転が足りなかったとはいえ、充実した内容だったと言えます」

 フィギュアスケート解説者の佐野稔氏も、

「彼女は、トリプルアクセルだけが強みというわけでなく、それ以外のジャンプ、スピン、ステップでもきちんと点を取ることが出来る選手です。大きな失敗がなければ、ロシアの女王・ザギトワ選手ともいい戦いが出来るはずです」

とにかく細い

 それに引き替え、本田は、GPシリーズ第1戦のアメリカ大会が8位、フランス大会では6位に終わり、ファイナル出場さえ叶わなかった。前出の渡部氏は、

「率直に言って、彼女は力不足。ABCのランクを付けるなら、紀平がAで本田はC、グレードが全然違います。彼女の武器は表現力ですが、自然な笑顔だけならAランクですが、それだけで点数は付きません」

 とバッサリ。そのうえ、

「ジャンプをするには十分な筋肉が必要になります。紀平は下半身を中心にバランスよく筋肉が付いていますが、本田は、とにかく細い。そのため、ジャンプに迫力がないんです」

 同世代の選手の中では、遅れをとっているというのだ。すでに軍配は上がったかに見えるが、それにしても僅か1年で、ここまで評価を下げたのは、なぜか。

 スポーツ紙記者の話。

「今年4月まで指導していた濱田美栄コーチが、昨年GPデビュー戦で“練習が足りない”“アスリートとしての粘着質さがない”と指摘したほど、本田の練習嫌いは有名です。ようするに、飽きやすく、執念がない」

 加えて、本田は、人気が出たここ1年間に3社のCMに出演し、イベントなどにも呼ばれる機会が増加。リンク外の活動が増えたことも、練習から遠ざかる一因となったに違いない。

「才能もあるのだから、もう少し努力をすれば伸びるはずですけどね」(渡部氏)

 このままでは、後輩に追い抜かれるのは時間の問題となりそう。

「週刊新潮」2018年12月13日号 掲載